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地元盛り上げたい、夢を抱く新成人たち

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 桐生市とみどり市の成人式が「成人の日」の前日の8日、桐生市市民文化会館とみどり市笠懸野文化ホールで開かれた。華やかな振り袖や引き締まったスーツに身を包んだ新成人1346人が式典に臨み、それぞれが掲げた目標の実現を目指し、「地元を盛り上げたい」などの夢を抱きながら、大人への第一歩を踏み出した。

 看護師を目指して専門学校で学ぶ須藤千愛さん(20)=横山町=は「早く一人前になって、迷惑ばかりかけている両親や祖父母に孝行したい」と少し恥ずかしそうに抱負を語る。

 将来の夢は助産師。生まれ育った地元が大好きだ。「子どもがたくさんいるまちでいてほしい」との思いから、助産師になって地元を盛り上げていきたいと考えている。

 岐阜県の大学で教員を目指して勉強中の加藤千絢さん(19)=東久方町二丁目=は、ダウン症の友人と中学時代の恩師の影響で、特別支援学校の先生になるという夢を抱いた。「(恩師のように)周囲にいい影響を与えられる先生になりたい」と満面の笑みで語る。

 2人の友人のマハムッド・シャワナさん(20)=東三丁目=も春から働きながら通信制大学に通って教員を目指す。「高校で英語を教えるのが夢」。3人とも中学時代のバレー部仲間で、「みんなで地元に戻って一緒にママさんバレーができたらいいな」と笑っていた。

 埼玉県の専門学校で日本画を学ぶ大塚香奈さん(20)=大間々町大間々=は、「日本画の技法を生かし、海外で人気が出るようなゲームのデザインをしたい。地元で独立し、実家にいながら仕事をもらえるくらいに技術を身につけたい」と夢を語る。

 美容室を継ごうと勉強中の遠藤麗実さん(19)=同=は「都会に出た人がわざわざ帰ってくるような美容室をつくります」と宣言。看護学校に通う佐藤優香さん(20)=笠懸町阿左美=は「地元は住みやすいし、おまつりや行事に協力的でノリがいいので好き」と、看護師の夢を地元でかなえるつもりだ。

 東町草木出身で、太田市の自動車メーカーに勤める新井寛人さん(20)は「今は桐生市内に住んでいる。昔の東村はにぎやかだったと聞くのでさみしいけれど、仕事を考えると戻るのは難しいかな」と本音。東中出身で、都内の大学で経済を学ぶ栗原一夢さん(20)は「地元は静かで好きだけど、将来は分からないですね」と話す。
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