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まつりの品格

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 毎年思うことだが、大間々祇園まつりは不思議だ。ふだんはお世辞にもにぎわっているとは言えない大間々の本町通りに、この3日間だけは奥の方から人が湧き出るように現れては、和やかに穏やかに、明るく楽しそうに、老若男女の町衆たちが自らにぎわいを創出する。決して派手ではないが、伝統に根ざした荘重さや力強さを感じさせる、とてもすてきなまつりだと思う▼今年の当番町、大間々2区の神尾涼花さん(小6)は「ここに生まれて、おはやしをたたけて幸せ。喜びを感じます」と笑顔をみせた。年に1度、山車に乗り、祇園ばやしを演奏することが、大間々っ子の誇りとなり、一生失われない郷土愛になってゆく▼ところで、同まつり2日目を終え、交通規制が解除された夜の大間々中心街を歩くと、露店が屋根を閉じて静まり返った本町通りには、ごみがほとんど落ちていない。主催者側の呼びかけや露店の協力が大きいのだろうが、こういう風景を見ても、大間々の街の品格のようなものを感じる▼あすから桐生の夏の一大イベント、桐生八木節まつりが始まる。存分に酔い、思い切り踊り狂っても、一人ひとりの、そして桐生という街の品格は失わないようにしたいものだ。(
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