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梅南小6年生、刀鍛冶を見学 熱気とリズム、肌で実感

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 桐生市立梅田南小学校(河添和子校長)の6年生27人が21日、同市梅田町二丁目に住む刀鍛冶・工藤将成さんの仕事場を訪ねた。ふいごで火勢を強め、玉鋼(たまはがね)を熱し、槌(つち)でたたく。現場の熱気と鍛冶のリズムを、子どもたちは肌で感じた。

 梅南小では総合学習の一環としてキャリア教育に取り組む。テーマは「梅田で生きる、梅田を生きる」。今年度も織物、林業、刀鍛冶の現場を子どもたちが訪れ仕事の風景を肌で感じた後、職人から話を聞くという、双方向の授業に挑戦している。

 工藤さんの鍛刀場を訪れた児童は、片手でふいごを操りながら炎の加減を調整し、玉鋼とよばれる刀の原料を熱する作業に興味津々。オレンジ色に輝く鋼を、まずは機械でたたいて平らに。さらに槌を手に持ち、キンキンと一定のリズムでたたくと、徐々に薄く細長く、鋼が姿を変えてゆく。「素延べ」と呼ばれる作業である。

 土間を通じて体に伝わる振動に、児童らは「からだに響く」と、驚いた様子。

 延ばした鋼を重ねて熱し、たたいて折って、またたたいて。「こうした作業を繰り返すことで、鋼にねばりが出る。おいしいうどんを打つのと一緒です」と工藤さん。

 児童にとって作業場は目新しいものばかり。「ふいごってどんな仕組みなの」「炎の温度は何度くらい」と、頭に浮かんだ疑問をさっそく書き留めていた。

 22日には工藤さんが同小を訪れ、子どもたちに講義をした。
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