桐生市立相生中学校(寺島達也校長)の囲碁将棋部に所属する名倉未来さん(2年)と、高橋一華さん(3年)が8月に山形県天童市で行われる将棋の全国大会に出場する。中学に入学してから本格的に将棋を始めたという2人。指導を行う日本将棋連盟桐生支部のメンバーも急成長に目を細めている。
「文化部の選択肢の一つだった」と口をそろえる2人。高橋さんは「将棋のルールは一切知らなかったけれど、先輩たちが楽しそうだったので」と入部の動機を語る。
火曜日から金曜日の放課後、天沼十二さん、神山憲司さん、野中健治さんら桐生支部のメンバーが指導に訪れ、駒の動かし方に始まり、「王」の囲い方、戦法などを少しずつ教え、対局を繰り返すことで力をつけた。
迎えた6月の第37回全国中学生選抜将棋選手権大会の群馬予選の女子個人戦には10人出場。小学校からの経験者もいる中、リーグ戦を全勝で勝ち上がった名倉さんと高橋さんは準決勝も勝利し、決勝で激突。「普段勝ったことがない」という名倉さんが高橋さんに勝ち、優勝に輝いた。「当たって砕けろと思っていたら優勝。びっくりしました」と名倉さんは話す。
全国大会は8月2日から4日まで天童市で行われる。「高橋さんの良さは切れ味。名倉さんは県大会同様、無心でぶつかってほしい」と天沼さん。自身のミスで優勝を逃した高橋さんは「県大会は悔いが残った。予選突破を目指し、部活の練習に力を入れていきたい」と、名倉さんは「1勝を目指して頑張りたいです」と話していた。
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