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桐生・みどりの宝「鳴神山」、民間有志、環境保全に尽力

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 地球上で唯一、カッコソウが自生する鳴神山。桐生・みどり両市にまたがるこの山を愛し、環境保全に取り組む活動が民間有志によって行われている。毎日のように山に入って希少植物の保護や登山道整備を続けて顔なじみの人たちが「鳴神山の自然を愛する会」を結成し、10月末に会としての初仕事、カッコソウ移植地の下草刈りに汗を流した。また2013年設立のNPO「鳴神の自然を守る会」は13日、登山道の整備を一般参加者も募って実施する。

 カッコソウはサクラソウ科の多年草で、「種の保存法」で国内希少野生動植物に指定されている。植林による環境の変化や心無い盗掘だけでなく、近年はニホンジカ、さらには特別天然記念物であるカモシカも目撃され、食害が危惧されている。

 鳴神山の自然を愛する会(二渡忠代表、15人)は任意団体だが、山中で自発的にヒイラギソウも含む希少植物の保護や登山道の補修、橋の架け替え、倒木の片づけ、階段のメンテナンス、標識の整備などを行ってきた人たちで結成した。

 地道な活動は変わらないが、会として初めてカッコソウ移植地の下草刈りを行い、倒れる危険のある枯れ木を伐採して移植地への踏み込みを防ぐ柵を設置するなどした。

 「心から鳴神山が好き。来る人たちが気持ちよく山歩きできるよう、毎日のように気付いた人が率先して活動している。花だけでなく秋の鳴神山も楽しんでいただきたい」と副代表の大塚信男さん。連絡は大塚さん(電090・2250・8769)へ。

 またNPO鳴神の自然を守る会(下山啓二理事長)は、群馬NPO協議会などの協力と損保ジャパン日本興亜の協賛で、13日に登山道の整備活動を実施する。昨年の豪雨で荒れた鳴神大滝上の土砂やがれきの撤去、草刈り、谷川の清掃など、機械の入らない山での作業を人力で行う。

 当日は午前8時15分に群馬大学体育館駐車場(桐生市東久方町一丁目)に集合、大滝登山口から現場に向かう。小雨決行、作業できる服装、長靴で。定員50人。申し込みは6日までに下山さん(電090・8505・7463)へ。
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