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ケアホームいまじん、「介護食」に取り組む

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 桐生市境野町二丁目のグループホーム「ケアホームいまじん」が介護食への取り組みを始め、施設管理者の弦巻由佳さん(32)が調理師と介護食士の資格取得を目指して励んでいる。12日には弦巻さんが通う東日本調理師専門学校(高崎市)の五十嵐康之さんと生徒たちが訪れ、施設を利用するお年寄りが食べやすいよう工夫した介護食のデザートを提供した。

 高齢になると食べ物をかんだり飲み込んだりする咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)機能が低下し、食べられるものが限られてしまったり、流動食や栄養剤の利用などが必要になる人もいる。介護食は、料理の味や見た目を極力変えず、素材や調理の工夫で、咀嚼・嚥下機能の低下した人にもおいしく食べられるメニューを提供するもの。

 同施設に勤務する弦巻さんは「利用者さんに人生の最期までおいしい食事を食べてもらいたい」と今年度から同専門学校に入学。「それぞれの状態に合わせた食事を提供し、手づくりの食事の温かさや一人ひとりへの思いを届けたい」と意気込む。学んだ知識や技術を少しずつ取り入れながら施設で介護食を実践し、周囲の職員のレベルアップも図っていくという。

 12日に行われた介護食デザートの提供は、弦巻さんが通う同専門学校の西洋料理専門調理師の五十嵐さんが全面協力したもの。水分が多く嚥下しやすい水ようかんや杏仁(あんにん)豆腐、お年寄りも食べやすいように生地に工夫を凝らしたひとくちサイズのロールケーキの3品を提供。一人一人に希望を聞きながら取り分けるなどして、お年寄りたちは味だけでなくサービスも楽しんだ。
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