桐生市、みどり市を拠点に子育て中の30代男性7人が意気投合し、親子で楽しめる体験イベント「なないろ子育てinなっぱ畑」を初企画した。29日、みどり市笠懸町阿左美の飲食店「野菜酒家なっぱ畑」前で開く。農家や料理人、左官職人、保育士、起業家、芸人ら多士済々の7人による“手作り遊園地”。地元野菜の農家直伝ピクルス作り、左官職人直伝の泥だんご作りなど、子育てパパが得意分野を生かしたイベントを考え、「子どもたちの目をもっと輝かそう」と意気込んでいる。
地元産の野菜中心の料理を出す同飲食店経営の嶋田憲秀さん(35)が、仕事や子育てで知り合った父親仲間を集め、9月下旬にグループ「なないろ子育て」を結成。メンバー7人がそれぞれの色を出していこうと命名し、週1回の打ち合わせで企画を練り上げた。
体験ブースでは、農薬に頼らないで野菜を作る農家の森弘昌さん(35)=桐生市相生町五丁目=が、地元産野菜を使ったピクルス作りを指導。天然壁材の漆喰(しっくい)を広める左官職人の野村卓矢さん(33)=同三丁目=は、漆喰を使ってピカピカに光る泥だんご作りを教える。
自然体験を重視した保育所を営む佐々木薫さん(38)=みどり市笠懸町阿左美=は、おやつ作りや消しゴムスタンプを使ったグッズ作りを担当。IT(情報技術)企業を営む山根洋平さん(30)=同町鹿出身=は、子どもの絵の缶バッジ作りや親子クリスマスカード作りを行う。
音楽ブースでは、子育て世代に優しいカフェを営む高久保渉さん(32)=桐生市琴平町=が、親子でスキンシップを図る音楽遊びなどを担当。吉本興業のお笑いコンビ・アンカンミンカンの富所哲平さん(32)=みどり市大間々町大間々出身=もパフォーマンスする。
「イベントを通じて親子の絆を深めてもらうと同時に、子どもたちが人と人とのコミュニケーションを深められる場にしたい」というのが7人共通の願い。「一緒に来た人に抱っこしてもらおう」「2人以上のスタッフにこんにちはを言おう」といった七つの使命を達成するとプレゼントがもらえるスタンプラリーも企画している。
開催時間は午前10時から午後4時まで。入場無料で、授乳やおむつ交換スペースも設ける。場所は県道桐生伊勢崎線沿いのおおぎやラーメン笠懸店向かい。桐生大学そばの文真堂阿左美店南側に臨時駐車場を置く。
問い合わせは会場の「野菜酒家なっぱ畑」(みどり市笠懸町阿左美454の6、電0277・46・8314)へ。
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