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スノードロップに魅せられて、川内に“花の園”

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 桐生市川内町の山あい約1万6000平方メートルで、本格的な花の庭園づくりが進んでいる。冬の花として知られるクリスマスローズやスノードロップを中心に、敷地内の植生を生かしながら手作りで整備しているもので、3年後の2020年のオープンを目指している。

 手掛けているのは、さくら農園(川内町五丁目)の木村聡さん(58)。桐生市出身の木村さんは高崎市内で製造業を営んでいたが、白くかれんで花の中の模様が1株ごとに違うスノードロップに魅せられ、55歳で造園の仕事に身を投じた。

 草むしりや枝切りなどの請負業を立ち上げる傍ら、高崎市内でクリスマスローズガーデンを運営する富澤登さん(58)の協力と指導を得て、2015年半ばから庭園整備に着手し、土地の開墾から始めた。

 3~4期で計画する工程のうち、1期目の工事が終わり、クリスマスローズとスノードロップの庭ができた。

 今後は年内にハウスを建設し、苗の栽培を始める予定。ミツバツツジやレンギョウ、マンサクといった花木を植えるほか、身の回りにある植物とたわむれる草の広場や、敷地内の木々を生かした木漏れ日を感じられる空間、斜面を生かした催事用スペースの整備などを構想する。

 「人工的だと飽きがくるので、あくまで自然を生かしたビオトープ(生物の生息空間)的な庭園をつくりたい」と木村さん。「仕事を通じ、生産者といろいろなつながりができた。地域とも連携し、開園後はなるべく開かれた空間にしていきたい」と語る。

 2期工事が済んだ段階で、仮オープンの可否を判断することにしている。
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