10歳の成長を祝う「2分の1成人式」に今年度初めて取り組んだ桐生市立広沢小学校(伏島均校長、全校児童数562人)で、進級を間近に控えた4年生84人が17日までに、20歳の自分に宛てた手紙を書き上げて伏島校長に託した。10年後の成人式直後に同級生が集まって封印を解く予定。子どもたちは「夢に向かって頑張っていてほしい」と将来の自分に思いをはせた。
20歳までの折り返しに達し、思春期や反抗期を控える10歳。将来の自分へのメッセージを今後の成長の原動力にしてもらおうと、PTAの発案に学校が協力するかたちで、同校初の「2分の1成人式」が実現した。
まず昨年11月に合唱や合奏を発表した恒例の授業参観時、子どもたちが将来の夢を発表。さらにその後、20歳の自分に宛てた手紙をしたため、今月13日に学級委員6人が10年間保管してもらうよう伏島校長に託した。
手紙の入ったタイムカプセルには、子どもたちが詰めた写真などの記念品のほか、希望する保護者が書いた「10年後のわが子へ」と題した手紙も同封。封印した状態で持ち込んだため、中身は10年後のお楽しみだ。
タイムカプセルを託した学級委員の1人、竹内純功(じゅんく)君(10)は「20歳の自分はいま何をしていますか、と呼び掛けるつもりで手紙を書いた。サッカーをしているので、Jリーガーを目指していてほしい。将来の夢は日本代表です」と目を輝かせた。
タイムカプセル行事を主催したPTA第4学年委員の荻野亜希子さん(41)は「子どもたちは今後いろんなことに直面すると思うが、そんなときに『こんな時期もあったな』と振り返ってもらい、心の支えにしてもらえたら」と語る。学年主任の小林政美教諭(53)も「今と10年後をつなげたらうれしい」と語る。
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