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石内さん映画桐生で公開、片山真理さんと初対談も

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 桐生出身の写真家、石内都さんの撮影過程を追ったドキュメンタリー映画「フリーダ・カーロの遺品―石内都、織るように」の上映会が30日、桐生市本町二丁目の有鄰館煉瓦蔵で行われる。小谷忠典監督も来桐し舞台あいさつするほか、2回目の上映後には石内さん本人と、気鋭のアーティスト片山真理さんの初の対談もある。

 メキシコ近代を代表する画家フリーダ・カーロの家ブルーハウスで、没後50年を経て封印を解かれた遺品類。民族衣装風のブラウス、スカート、アクセサリー、化粧品、そしていくつものコルセットや高さの違う靴、薬品類も。

 身体の痛みを抱えながら生きて、描いた、ひとりの女性のひたむきな強さは、世界中の人々の共感を呼ぶ。石内さんのまなざしはさらに遺品を透過して、彼女の息遣いや体温にもふれていくようだ。

 映画は3週間にわたる撮影現場に密着。遺品から新たなフリーダ像を発見していく様子や、写真の撮り方、周囲の人々との関係性などを、メキシコの風土や死生観、現代に継承される伝統の技も背景として織り出される。

 桐生での初上映は実行委員会(飯山千里代表)が主催。30日午前11時半からと午後2時半からの2回、上映時間は89分。上映後に小谷監督の舞台あいさつがある。対談は午後4時半から。いずれも開場は30分前。チケットは前売り800円、当日1000円で、対談は半券提示で入場無料。

 対談する片山真理さんは、太田市育ち。県立近代美術館とガトーフェスタハラダ本社ギャラリーで個展を開催したばかりのアーティストだ。9歳で両足を切断し自ら装飾した義足を使っており、セルフポートレートや絵画、立体、インスタレーションなど幅広く制作して注目を集める。

 なお大川美術館(桐生市小曽根町)の常設展で石内作品を展示、太田市美術館・図書館で26日から開催される開館記念展「未来への狼火(のろし)」には石内さん、片山さんともに出品する。

 上映会は桐生タイムス社など後援。チケットは有鄰館(電0277・46・4144)へ。問い合わせは飯山千里建築設計事務所(電0277・55・5556)へ。
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