「幼児とママのプラネタリウム」が30日に開催される。桐生市文化センター(現在の桐生市立中央公民館・図書館)が開館して38年、3階にあるプラネタリウム室を有効活用し、投影中の出入りを自由にし、おしゃべりもOKとして子育て世代が来場しやすいようオープンする。初めての試みで、機器を操作しライブ上映する石田進一さん(66)=桐生天文同好会代表=は「お母さんと子どもにリラックスして楽しんでほしい」と張り切っている。
プラネタリウムは毎月第2、第4土・日曜日の午後2時から約40分間、通常投影している。ドーム内で光学式投影機「GOTO GS│8」を操り、360度の桐生の稜線(りょうせん)の上空に日没から星空を出現させ、ゆったりした音楽が流れるなか、星座や夏の大三角形を解説してくれる。
担当は臨時職員として3年目の石田さん(通称センちゃん)。「いまや希少価値のアナログ投影なので、来た人に合わせて、アドリブで上映できます。手が8本ほしいね」と笑う。メニューは四季に応じて手作りし、自ら撮影した星や月の写真も展示、雰囲気を盛り上げる。
小学生と母親、祖父母、高齢者らが常連で、小学校の社会科見学の受け入れも。しかし小さな子どもとママは入りにくいよう。子育て支援の一助としても鑑賞の機会を設けることになった。「自分も4歳のときに見た星空が原点。幼児期の記憶は大切だと思う」と石田さん。天体観察会も随時実施しており「これをきっかけに本物の宇宙に興味を持ってもらえればうれしい」。桐生で星を見るには「小梅町の親水公園の土手下が穴場」とか。
「幼児とママのプラネタリウム」は30日午前10時半から約40分間。妊婦の参加も歓迎。出入り自由とし、会話も可。リクライニング式50席があるが、ベビーカーも入れる。10日から桐生市立図書館(電0277・47・4341)で申し込みを受け付ける。
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