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Channel: ウェブ桐生タイムス
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練習と成果

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 高校生の子どもを持つ友人と高校野球の話をした。夏の県大会でベンチ入りできる部員は20人。100人以上もの部員を抱える大所帯となれば、2割にも満たない数だ▼野球が好きで野球部に入り、2年以上も練習を積み重ねてきたのに、成果を披露する最後の機会がない。そんな3年生がどれほどいることか。「このままでいいと思うか」と友人は問う。勉強もスポーツも、積み重ねてきた努力を誰かに認めてもらいたいし、成果を自分で確かめてみたい。大会はそのための舞台でもあるはず▼なのに機会を与えられぬままスタンドからチームメートに声援を送る側に回る。自分がどうしてベンチ入りできなかったのか、ふに落ちぬまま苦しむ部員もいるはず。それでもチームのためと納得し、懸命に声を出し続ける。「美談のようだが、自分はどうしても気に掛かる」と、友人は食い下がる▼できるだけ多くの部員に出場機会が与えられるよう、ルールを変えられないのか。たとえば、部員数によっては1校から2チーム出場してもいいのではないか。出場チームが増え、大会期間が長くなるなら、開催を前倒ししてもいいではないかと、友人は続ける▼大事な問いかけのようで、考え続けてみたい。(
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