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県商工会連合会、県産シルクで五輪土産

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 2020年の東京五輪開催を見据え、県商工会連合会(高橋基治会長)が県産シルクを活用した外国人向けの土産物開発プロジェクトを立ち上げた。県繊維工業試験場で26日に初会合が開かれ、桐生市内を中心に18の事業者が参画した。市場調査で商品開発の方向性を決め、各社が試作品を開発。来年1月に発表する。

 正式名称は「群馬県産シルクのブランド構築と繊維産業活性化プロジェクト」。増加する訪日外国人旅行客と五輪に向け、県産シルクによる魅力的な土産づくりと「ぐんまシルク」ブランドの確立を目指す。国の小規模事業者地域力活用新事業全国展開支援事業の採択を受け、進める。

 事業に繊維工業試験場が協力。富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産登録前後の2013~14年度に試験場が展開したシルク製品開発プロジェクトに関わった群馬マーケティングセンター(本社高崎市)が専門家として支援する。

 開発商品は、県産シルクを50%以上使用するのが条件。県の「ぐんまシルク認定審査基準」達成を目指す。

 参画事業者への個別調査や国内産地の調査を行い、ものづくりの方向性に反映する。パッケージデザインなどの指導を受け、各事業者が個別に試作品を開発。来年1月の商品発表会でバイヤーらに公開し、評価を受ける。連合会の別事業による展示販売会への出展も検討する。

 連合会の橋本勉経営支援課長は「世界遺産登録を機に、群馬の絹が注目を集めている。魅力ある土産品をつくり、地場産業の活性化に貢献したい」と狙いを語る。

 繊工試の中村敬場長は「国内産地はどこも厳しいが、世界市場は拡大の一途。特に天然素材の需要は高い。ぜひグローバル展開を見据えてほしい」と期待を込めた。
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