桐生第一高校3年の矢板里菜さん(17)=伊勢崎市在住=が再びバトントワーリング世界大会に挑む。8月4~13日にクロアチアで開催される二つの大会の「トゥーバトン」(2本のバトンを操る競技)ジュニア部門に出場するもの。矢板さんはすでに2年前に両大会に出場して銀メダルを獲得しており、今年は“表彰台の一番高いところ”を狙う。
伊勢崎市内のバトンスタジオに所属し、小学1年生からバトントワーリングに親しんできた。今は、スタジオ以外では桐生市民体育館や伊勢崎、前橋の体育館で一人で練習を重ねてきた。
競技は課題曲(約1分半)に乗っての演技。一定のスピードと、流れが途切れないことがポイントだという。
「練習では鏡を見ながら曲に合わせて演技をします。1回に3時間くらい。ときには体幹を鍛えたり、筋力アップのトレーニングも。汗だくになることもあります」
そうした練習が実って、高校1年の夏、国際バトントワーリング連盟(IBTF)グランプリ大会と世界バトントワーリング連合(WBTF)インターナショナルカップに出場し、それぞれ2位と5位になった(ともにカナダ)。
そして今年3月の第42回全日本バトントワーリング選手権で好成績を収め、再びこの二つの世界大会の日本代表に選出。世界切符を手にした。
IBTF大会は8月4~6日、WBTFカップは同9~13日。ともにクロアチアのポレッチ市で開かれる。
トゥーバトンジュニア部門には20人ほどが出場する。日本代表も矢板さん以外に4選手がエントリーしている。この4人も頂点を争う「ライバル」だ。
矢板さんは「結果を意識しすぎると、うまくいかないことが多いのでリラックスして、楽しんで演技したい。そうすれば、いい結果につながると思う」と自然体で大会に臨む。
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