鳴神山とカッコソウと、ノコギリ屋根の織物工場と。地域の宝物を盛り込んだ「風景印」が、桐生川内郵便局(星野昇一局長)に誕生した。地元の川内小児童の原画をもとにしたデザインで、9月1日の使用開始を前に、全国の風景印コレクターから押印の依頼が舞い込んでいる。
風景印の制作は、川内小の田中健太教諭が提案。「ボランティアで絵手紙教室を開いていて、邑楽町にも小学生の原画による風景印があることを知ったので」。川内郵便局でも以前から問い合わせがあったことから現実化。学校内でコンテストを実施し、約100件の応募の中から鳥居直旺(とりい・なお)君(5年)の作品が最優秀賞に選ばれた。
風景印には地域の名物や特色を盛り込むだけに、子どもたちは川内地区ならではの鳴神山やカッコソウ、山田川、ホタル、カワセミ、白瀧神社、織物工場、糸車などを描き込んだ。鳥居君も「川内のいいところを一枚の絵にしました」。
実際の風景印は原画をモチーフに、星野局長がすっきりとしたデザインに。1週間ほど前に郵便局のサイトに掲載されると、全国のコレクターから1日50件もの押印依頼が届いているという。
使用開始は9月1日からで、川内郵便局の窓口では月曜―金曜の午前8時半~午後5時、62円以上のはがき、切手に直径36ミリ、とび色の風景印を押してくれる。問い合わせは同局(電0277・65・9350)へ。
なお桐生市内では本町二郵便局に一昨年8月から、桐生新町重要伝統的建造物群保存地区の建造物とノコギリ屋根をデザインした風景印がある。
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