桐生市は4日、2020年度の完成を目指して同市運動公園(相生町三丁目)内に建て替える新「桐生市民体育館」の基本設計を、市ホームページで公表した。市は10月4日まで、市民からの意見募集(パブリックコメント)を受け付けており、寄せられた意見を実施設計に反映したい考えだ。
市は昨年6月、築48年で老朽化が目立つ現在の市民体育館の同公園内建て替え方針を表明。同11月には移設場所を現在地南側の桐生球場サブグラウンド(付属球場A・B)にすると発表して基本設計を進めてきた。
基本設計によると、新体育館は鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)2階建てで、延べ床面積は現在の約2割増しの6369平方メートル。
1階のメインアリーナ(競技有効範囲・縦48メートル、横38メートル、高さ12・5メートル以上)とサブアリーナ(同縦35メートル、横21メートル、同)は、バスケットボールなら3面、バレーボールなら4面、バドミントンなら14面を確保できる。
このほか、トレーニングルームや車いす対応のシャワー付き更衣室、最大93人が利用できる会議室、授乳室付きのキッズコーナー、医務室などを整備。2階にはアリーナの固定客席1027席(車いす席5席)、1周205メートルのランニングコース、休憩場所となる屋外テラスなどを整備する。
市は寄せられた市民意見を踏まえて実施設計を行い、市議会議決を経て着工、合併特例債が活用可能な最終年度である20年度の完成と供用開始、現体育館解体(駐車場の予定)を目指す。30億円前後の総事業費を見込む。
意見募集の対象者は市内在住、在勤、在学者ら。市役所本館4階の市教委スポーツ体育課に直接提出(平日午前8時半~午後5時15分)するか、郵送(〒376─8501桐生市織姫町1の1)かファクス(電0277・46・1109)、メール(sports@city.kiryu.lg.jp)で送る。提出者の個人情報は公表しない。
詳細は市ホームページで「市政」「市民参加・交流・募集」をそれぞれクリックし「意見提出手続き(パブリックコメント)」のページで閲覧できる。問い合わせは同課(電0277・46・1111内線659)へ。
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