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きっかけ

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 ノーベル賞をとる人も、総理大臣になる人も、一気にそうなったわけではないだろう。最初の一歩は、小さな実験だったり、政治家一年生の日々だったはず。振り返ったとき、ことが成就したのは「あれがキッカケだった」とか、「あのタイミングが良かったから」などのポイントがあったに違いない▼川内町の高草木秀行さんが、家庭菜園で取れた、いわゆる形が整っていない野菜を組み合わせて生き物や人の顔をつくって写真に撮り、それをプレゼントすることを始めた。きのうの紙面(16面)でも紹介した▼今年還暦を迎えた高草木さん。「孫に見せたら喜んでくれたから」というのがキッカケで、それまでの経験から得た「幸せになる言葉」を添えて知人に配り始めたところ、喜ぶ人が少なくなかったという。その喜ぶ顔と声に接し、さらに高草木さんも喜びが増したとか▼作品の一つがカエル。「人生カエル君」というメッセージを付けている。受け取った人には、その文面も心に響くのかもしれない。「間違ったり、おごったり、迷ったり、行き詰まったりしたら、初心にカエル、原点にカエル…」。受け身の「変わる」でなく、自分の意思で「変える」ことが大切なことなのだ、と。(
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