桐生市末広町商店街で、洋服店、生活雑貨などを扱うライフスタイルショップ、カフェを、「ペニーレイン」の名で展開しているエスティーカンパニー(環敏夫社長)は来年3月、各店舗を本町六丁目商店街の空きビルに移転集約する。移転後は延べ床面積約600平方メートルを活用した複合店となり、新たな事業も行う予定。環社長は「(移転先の空きビルは)外からは分からないが、不思議な構造をしている。うまく生かしておもしろい店にしたい」と意気込んでいる。
同社は、桐生市発祥で1978年にアパレル会社として設立。現在、桐生市内では末広町交差点南西角に洋服店、ライフスタイルショップ、カフェを隣接する形で出店するほか、伊勢崎市、高崎市、佐野市で計3店洋服店を展開している。
末広町の各店舗では、フリーマーケットや期間限定ショップなど多彩なイベントに取り組んでいたが、さらなる事業・イベントの拡張を考えると「現店舗の広さでは限界がある」と環社長。昨秋から移転先を探し始め、本町通りに面した同ビルを紹介され一目ぼれ。今年3月に購入し、現在大規模改修を行っている。
末広町の各店舗は来年2月末までに撤収。移転先のビル名は「ST COMPANY」となり、カフェやセレクトショップ、キッズスペース、ブランド店の出店スペースなどを設ける予定。屋上を活用したイベントも行う計画だ。
移転先の同ビルは本町六丁目商店街の多田洋品店向かい、旧伊勢屋製菓(同市川岸町)。鉄筋コンクリート造、屋上付きの2階建てと3階建てのビルで、2階部分がつながった構造。
末広町では約30年も店舗を経営してきた同社。環社長は「末広町には語りつくせぬ思いがある」とし、「移転先でも桐生を活気づけられれば」と話している。
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