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野外スポーツで黒保根の魅力を 「スカイランニング」競技会

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 高低差のある登山道などを駆け上がるスポーツ「スカイランニング」。桐生市黒保根町の赤城登山鉄道跡で18日開かれた競技会で、アウトドアスポーツの会場として魅力たっぷりの黒保根地区が改めて評価された。ふもとの利平茶屋駅から鳥居峠の赤城山頂駅まで、距離にして1キロ、標高差360メートルのコースをわずか数分で駆け抜けた若い競技者はこれからの展開について、開催に協力した地元住民らとさっそく語り合った。

 主催したのは、桐生地区を拠点にスカイランニングを楽しむ競技団体「Kiryu Sky Club(キリュウスカイクラブ)481」(峰岸良真代表)。新しいスポーツを通じて桐生の自然に触れ、山岳文化を知り、この土地ならではの魅力を発信しようと、おもに吾妻山などで活動している。

 今回の黒保根での競技会は、毎月第3金曜に桐生市総合福祉センターで開催している地域会議「KIRYU.Lavo(キリュウ・ラボ)」での人的交流から生まれた。

 「地域の活性化を探る黒保根地区の参加者と、豊かな自然を生かしたアウトドアスポーツの普及に取り組むスカイクラブのメンバーが協力することで実現した」と、ラボの主宰者でチャウス自然体験学校代表の加藤正幸さんは話す。

 スカイクラブでは50年前に廃止されたケーブルカーの路線跡に着目。事前に下見をし、住民らと話し合い、安全性などを確認。当日は県内外から参加した25人の愛好家が、360メートルの標高差を一気に駆け上がった。

 スカイクラブでは今後も登山道の整備などを通じ、住民との交流を深める予定。加藤さんは「スカイランニング以外にも、アウトドアスポーツを楽しむ場として黒保根の魅力に注目したい」と話す。

「普及はこれから生涯スポーツに」

 ゲスト参加した、群馬県出身で日本スカイランニング協会代表理事の松本大さん(34)=長野県上田市=は「地元の信州ではゆっくり登る人、走って登る人、それぞれがマナーを守り、一緒に山を楽しんでいる。群馬での普及はこれから。桐生地区には魅力的な山も多いので、コミュニケーションを大切に、生涯スポーツとして広めてほしい」と話していた。
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