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ダイス

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 その昔、「王様」というアーティストが、ディープパープルなどの歌詞を和訳した曲を歌い、ちょっとしたブームになった。和訳すると何とも陳腐な感じでおもしろがっていたのだが、曲のよさは歌詞うんぬんではないということを認識もした▼ローリング・ストーンズの「ダイスをころがせ」という曲の歌詞も、和訳すると苦笑するような内容だが、そのタイトルとだるい雰囲気で、好きな曲だ▼ダイスという言葉から確率というものを考えてみた。6面体のダイス(サイコロ)を振って1が出る確率は、6分の1(16・7%)。ということは8割がた、1は出ない。1が出るまで振ってみようと、2投、3投…と続けてみる。5投目まで外れ続ければ、「6分の1なのに5回外れたんだから、次こそは出るだろう」と期待してしまうが、6投続けて1の出ない確率は33・5%。3分の1の確率で出ないことになる▼では逆に、3分の2の確率で1が出るかといえば、10投目だろうが20投目だろうが、当たり前だけどサイコロを振って1の出る確率は6分の1。何回振ろうと8割がた、1は出ないのだ▼あらためて考えてみたら、分かってるつもりでも理解していなかった。世の中、そんなものばかりだなと。(
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