桐生市の歴史的風致維持向上計画が、23日付で文部科学大臣、農林水産大臣、国土交通大臣から認定された。認定式が同日、東京都千代田区霞が関の中央合同庁舎にある牧野京夫国土交通副大臣室で行われ、亀山豊文市長が認定証の交付を受けた。静岡県掛川市との合同認定式で、歴史まちづくり法に基づく認定都市は全国で64市町となった。
桐生市の計画は古くから「織物のまち」として栄え、多くの歴史的建造物が残り、伝統産業が根付くとともに、機神信仰や桐生祇園祭などの祭礼や行事からなる歴史的風致を維持向上させ、後世に受け継ごうとするもの。
認定は全国で63番目、関東では7番目で、県内では甘楽町に次いで2番目。重伝建とのダブル認定は関東では川越、桜川に次いで3番目で、県内では初となる。
桐生市は桐生新町重要伝統的建造物群保存地区とその周辺を重点区域「桐生歴史的風致地区」とし、歴史的建造物の保存修理や公開活用、本町通りの無電柱化や舗装の美装化で町並みと調和を図り、路地の環境も整備する。また織物産業の保護育成、伝統的祭礼の継承、市民意識の向上、調査研究と情報発信事業などに取り組んでいく。社会資本整備総合交付金など各種の国の支援措置がある。
「歴史を生かしたまちづくりを」
認定証を受け取った亀山市長は「市民のみなさんと連携し理解を得ながら、重伝建地区を核として周辺に点在している資源も含め、歴史を生かしたまちづくりを進めていきたい」と語った。
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