その夜、寒けと熱が出た。午後7時すぎだった。一緒に暮らしている家族がすでにインフルエンザで伏せっていて仕事を休んでいたので、「ああ、うつったな」と観念した▼本紙24日付16面にも載っているが、インフルエンザが今、猛威をふるっている。県発表によると、15日から21日までの1週間の患者数(1医療機関当たりのインフルエンザ患者数)は48・34人で、「警報」基準の30人を大きく上回っている。桐生地区もほぼ同じ数字だ。私も、この「15日から21日まで」の患者数に入っていると思う。ちなみに、2人ともB型だった▼ここ何年もインフルエンザにかからなかったし、この冬もきっと大丈夫だろうなどと安易に考えていた。だから予防接種もしなかった。まったく油断していた▼ただ、「その夜」を迎える数日前、医者に行った。家族が発症したのだから、「私もすでにうつっている可能性が大だ」と思ったからだ。が、まだ平熱だったためか、インフルエンザと診断されなかった。そこで、予防薬「イナビル」をもらった。残念ながらその後発症したが、症状は家族よりも軽かったので、「イナビルのおかげか」と感じた▼もちろん、予防接種の重要性も痛感した。(な)
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