Quantcast
Channel: ウェブ桐生タイムス
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2430

回復期リハビリ病棟開設へ、桐生厚生総合病院

$
0
0

 桐生厚生総合病院(桑島信院長)を運営する桐生地域医療組合(管理者・亀山豊文桐生市長)が16日、議会定例会を開き、高度特殊医療の推進に必要な内視鏡ビデオシステムや薬品在庫管理システムの更新などを計上した2018年度病院事業会計予算を可決した。地域包括ケアシステムの実現に向け、回復期リハビリテーション病棟の開設も予定しており、厳しい財政の中、地域に必要な医療サービスの提供を目指す。

 18年度病院事業予算では、病院事業収益に111億7933万8000円(前年度比2・1%減)、病院事業支出に113億6065万4000円(同1・3%減)を計上。年間の延べ入院患者数を前年度と同じ13万1400人(1日平均360人)、同外来患者数を19万2760人(同790人)と見込む。

 主な医療用器械整備事業については2億4265万1000円を、施設設備改良整備事業には1億202万1000円をそれぞれ計上。

 医療機器などの更新に加え、災害時に飲料水を確保するため井戸水を浄化できる高精度の濾過膜装置や処理水槽などを新たに整備する。

 地域包括ケアシステムの充実については、新たに30床の回復期リハ病棟を開設する予定。骨・筋肉・神経といった運動器や脳血管に疾患のある患者らを対象に、地域包括ケア病棟ともども在宅復帰を支援する。

 4月には診療報酬のマイナス改定が予定され、病院運営は厳しい状況にある。定例会では18年度限りの時限措置として、医師・歯科医師を除く50歳以上の管理職員について給料・ボーナスの1・5%減額を趣旨とする議案も可決された。

耳鼻咽喉科2減で週1度の非常勤に

 また、定例会前の全員協議会では、常勤医師が前年4月時点の68人から、今年4月には64人となることも報告された。

 内訳は、内科医が1減で12人、外科医も1減で6人に。また、耳鼻咽喉科は2減で常勤医不在となるため、病院側では独協医大と交渉。4月から週に1度、非常勤医師1人が派遣される。

 このほか、桐生厚生総合病院の2016年度負担金をめぐり、昨年12月15日に桐生・みどり両市が締結した合意書の内容なども報告された。
関連記事:


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2430

Trending Articles