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ミツバ、東京モーターショーに生産ライン用ロボ出展

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 2年に1度の東京モーターショー(日本自動車工業会主催、11月8日まで)が29日、開幕した。世界11カ国の160社が参加する。地場から唯一の出展となるミツバは、社内で培った画像認証やモーターの技術を駆使した生産ライン用のロボットを目玉に位置付けた。同社が目指す“未来工場”への布石となる設備だ。

 「パラレルリンクロボット」と名付けられたロボットは、本業のモーターとコンピューター制御の技術に、新規事業の一環で商品化に向けて研究を進める自立走行ロボの開発で得た画像認証のノウハウを組み合わせ実用化した。カメラで部品を認識し、3本のアームを含む4軸がサーボモーターでそれぞれ独立して動き、高速で組み付けや組み立てを行う。

 画像認証システムで認識した部品の違いに基づき、異なる作業をこなせる汎用性の高さが特長だ。可能性を検証するため、利根工場に昨年から試験導入し現在3台が稼働する。9月のドイツ・フランクフルトモーターショーにも出展し好評を得た。

 ミツバは、現在の人員規模を維持しながら国内拠点の生産性を向上させるため、将来的にデータと設備とを結び付け、部材の受け入れから出庫、生産、出荷までを自動化する構想を持っている。出展したロボットはその一里塚に位置づけられ、社内での利用拡大が見込まれている。

 同社は「多用途に使えるため、ライン新設の際も同じロボットを流用でき、設備投資が抑えられる。高温など人の作業に適さない環境にも活用できる」と利点を語っている。
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