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怒鳴らない

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 「ちゃんとしろコノヤロオ」「ふざけてんじゃねえぞコラァ」―。公園やスーパーなどで、親が子どもを怒鳴りつけている場面をよく見る。乱暴な言葉は父親とは限らない。暴言の主は母親だったということも少なくない▼公共の場でさえ周囲をはばからず怒鳴れるのだから、家ではさらに激しいのかと心配になる。パパやママに罵倒され、とぼとぼとついていく子どもの姿は不憫でならない▼児童虐待は多くの場合、親が感情を抑制できず、子どもを怒りのはけ口にして起きる。だが多くの場合、子どもはどうすればいいのか分からず、恐怖心だけが芽生え、ますます人の話を聞けなくなるという悪循環に陥る▼感情を抑制できない背景には、人間関係など親自身の悩みや経済的要因などもあろう。だが、子どもの存在自体がストレスになるような社会は健全とはいえない▼そんな中、「怒鳴らない子育て」と銘打った親向けの教育プログラムが注目されている。感情を抑え、子どもを効果的にほめ、具体的に説明して、問題行動や望ましい対応を子ども自身に気付かせるのが要諦だ▼桐生、みどり両市でも同取り組みが始まっている。子育て中の親だけでなく、すべての人に関心を持ってほしい。(成)
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