石原条みどり市長は15日午後、同市議会の全員協議会に出席し、桐生市との合併を想定した事務レベル検討組織・新市建設研究会の研究成果について、市議20人全員の意見を聞いた。両市の合併に対しては「大反対」「時期尚早」などの声が圧倒的で、明確に賛成する市議はゼロ。依然として慎重論が根強い状況が浮き彫りとなった。
石原市長は、新市研の成果報告を受け、桐生市との合併について今後の方向性を判断するため、2月に市内の区長会や商工会、婦人会など32団体の代表らを対象に説明会を開き、意見交換した。その延長線上で、市議会の意向も確かめようと、全員協で一人ひとりに意見を求めた。
両市の合併に反対を明言したのは大澤映男(広和ク)、阿左美守(立志ク)、杉山英行(無会派)、海老根篤(天蘭会)、常見詔子(共産)、深澤輝彦(市政ク)、須永信雄(同)の7氏。明言を避けたが反対姿勢を示したのは金子實(立志ク)、宮崎武(公明ク)の2氏だった。
「時期尚早」としたのは古田島和茂(広和ク)、高草木良江(公明ク)、新井みゆき(立志ク)、今泉健司(同)、椎名祐司(市政ク)、荻野忠(同)の6氏。「現状では判断できない」などと態度表明を避けたのは上岡克己(広和ク)、武井俊一(同)、須藤日米代(立志ク)、田部井多市(市政ク)、伊藤正雄議長の5氏だった。
反対派からは「うちの地区(笠懸9区)では200人中1人も賛成しなかった」(大澤氏)、「絶対に合併しないでくれとの声が100%」(阿左美氏)などの強硬論や、「みどり市のインフラが整った時点で考えるべき」(杉山氏)などの声が出た。
時期尚早論では「まずはみどり市の一体感を」(古田島氏)、「新市研の報告では合併のメリットが見えない」(今泉氏)、「まずみどり市合併を総括すべき」(椎名氏)などの声が目立った。
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