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学びたい中学生集まれ、広がる“地位の学習支援”

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 桐生市内で、学ぶ意欲のある中学生に地域の大人がボランティアで定期的に勉強を教える取り組みが広がっている。全国的な課題となっている子どもの学習支援の一環。2012年から西公民館で毎週水曜と土曜の週2回行う「あすなろ学習会」に続き、5月7日からは相生公民館で毎週土曜に行う「はるかぜ学習会」が始まる。主催者は「学校や家庭とは別の、もう一つの居場所になれたらうれしい」と中学生の参加を呼びかけている。

 さまざまな事情で家庭学習が不十分だったり、塾通いが難しかったりする子に学ぶ場を提供する「子どもの学習支援」。社会問題化している貧困の連鎖を防ごうと、全国で民間の活動や行政の支援が広がりつつある。

 桐生地区での先駆者は、12年7月から西公民館で続くボランティア学習会「あすなろ学習会」(会長=高橋克明・元高崎女子高校校長)。貧困対策だけでなく、学校や家庭以外の子どもの居場所づくりも目的の一つだ。

 西地区で生涯学習に関わる市内在住の退職教員や英語・数学検定合格者ら4人が講師となり、同市近隣の中学生を対象に、毎週水曜の午後6時~同9時、同土曜の午後2時~同5時にボランティアで英語や数学を教えている。

 参加無料、事前申し込み不要、入退場自由。参加者は毎回数人だが、開設以来約3年半の累計では1700人を超える。常連参加者の中学2年男子は「家にいるとテレビを見ちゃうけど、ここだと宿題もはかどるし、気軽に質問もできていい」と笑顔で話す。

 こうした取り組みを参考に、3月末に発足したのが、相生地区の主任児童委員や民生児童委員、小中学校のPTA会長らでつくるボランティア学習会「はるかぜ学習会」(会長=深沢博行・元相生中学校校長)。

 あすなろ学習会の講師派遣協力を得て5月7日から、毎週土曜の午後5時~同7時に相生公民館2階1号室で、市内2カ所目のボランティア学習会を始める。あすなろと同じく桐生市近隣の中学生対象で、参加無料、事前申し込み不要、入退場自由だ。

 はるかぜ学習会の新居理恵事務局長は「あすなろ学習会の取り組みを知り、地元でも何かできないかと考えた。子どもが自分の足で通えるのは大きなメリット。地域の子どもたちの未来のために、地域の大人として今できることをやりたい」と意気込んでいる。

 はるかぜ学習会では現在、参加中学生を募集している。併せて講師も募集中。問い合わせは、はるかぜ学習会(相生地区)の新居理恵事務局長(電070・5571・5261)か、あすなろ学習会(西地区)の船田清事務局長(電090・3540・7558)へ。
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