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熊本地震「まるで洗濯機の中」、桐生関係者激震の恐怖語る

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 14日午後9時26分ごろ、熊本県を震源とする地震があり、熊本県益城町で震度7の揺れを観測した。気象庁は翌15日午前、この地震を「平成28年熊本地震」と命名した。震度6弱を観測した熊本市に滞在中の桐生市民もおり、発生当時の様子を生々しく語った。九州に拠点を有していたり、現地事業所と取引のある地元企業は情報収集や安否確認に追われたほか、ボランティア団体も状況を注視している。

 熊本県内では15日未明も震度6強の揺れを観測するなど強い余震が続いた。防衛省や県などによると、午前8時半現在で20~90代の男女9人の死亡が確認され、860人がけがをし、うち53人が重傷という。熊本市や宇城市、益城町などの約4万4000人が避難。益城町では多数の家屋が倒壊しており、自衛隊と警察、消防が救助活動を行った。午前9時現在で約1万2300戸が停電している。

 桐生市で情報関連の会社を経営する小保方貴之さん(43)=同市本町四丁目在住=は14日、熊本市中心部にある崇城大学情報学部の非常勤講師として講義を行うため現地におり、震度6弱の直撃を受けた。

 地震発生当時、小保方さんは熊本市の商店街関係者らと、地下の飲食店にいた。「最初はゴゴゴという音がして、横揺れの後に縦にも揺れ、まるで洗濯機の中にいるようだった。頭上から水もポタポタ落ちてきて、このまま建物が崩れて死ぬかと思った」と、激震の瞬間の恐怖を生々しく語る。
 小保方さん自身や一緒にいた関係者は無事だったが、「揺れが収まり、地上に出ると、商店街のアーケードの天井や店の外壁が落下していたり、路上に水があふれていたり、石塀が倒れたりしていた」という。

 その後も震度6前後の余震が何度かあり、「地面がうごめくというか、生き物が下にいるような感じで、足の裏が気持ち悪かった」と小保方さん。宿泊先のホテルも混乱し、ロビーの花瓶が割れて水浸しになっていたり、エレベーターも停止したままで「5階の部屋で20回近く余震を体感した」と、眠れない夜の不安を語った。
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