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服地2社、工場改築 老朽化建物相次ぎ更新

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 桐生産地を代表する服地メーカーの小林当織物(桐生市仲町一丁目、小林雅子社長)とミタショー(同相生町一丁目、三田章浩社長)が相次ぎ工場を改築した。老朽化していた旧工場部分を偶然同じタイミングで更新したが、新設は地場の繊維業界にとっても明るい話題だ。

 両社ともに経営環境を見通した上で判断した。小林当織物はかつてドビー織機を稼働させていた建物を最先端の工場に一新した。建築面積は約550平方メートル。安定した環境で製織するために温度と湿度を一定に保つ最新の空調設備を備える。

 もとの工場は1964年(昭和39年)築で、建材にアスベストが使われていたため、従業員の立ち入りを制限し、平成に入ってからは使用を控えていた。建て替えは長年の懸案だった。

 織機2台を先行導入し、5月下旬の本格稼働を予定。将来的には10台まで増やす計画だ。小林社長は「従業員のモチベーションが上がり、社内のいい刺激になる。先行投資ですが、いい効果を生むと思う」と話す。

 ミタショーも築50年以上が経過していた平屋建ての建屋を刷新し、総2階建てへと改めた。延べ床面積は500平方メートル。1階で検反などの作業を行い、2階は生機(きばた)の倉庫として使用。5月末に完全稼働の体制を整える。隣接する既存工場に外観を合わせて一体感を出した。

 2階部分には従業員用の食堂とロッカーも設け、これまでよりもスペースを拡大した。

 「使い勝手がよくなって業務の効率化が図れるほか、個々のスペースが広がり、従業員の福利厚生も向上した」と三田社長。「建物については任期中一番の仕事を終えた。多少肩の荷が下りました」と語った。
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