ちょうど去年の今頃だったか。地域の健康運動講座を取材した。中高年向けで内容のひとつにあったのが、肩こり予防の体操。それがものすごく簡単で、腕を振って肩甲骨を動かすだけ。姿勢が悪いのも影響して頭痛を伴う肩こりに悩まされていたものだから、その日以来、地道ではあるけれどだらだらと続けてきた▼あれから約１年。そういえば最近、肩こりを感じなくなったなあ。肩甲骨の可動域も広がったらしく、片方の手を上から背中に回して、もう一方を下から回したときに両手が触れるようにもなった。生まれてこのかた一度も届かなかったから、自分の体に起きた変化にびっくり。つい書いてしまった▼たった１年。ストイックにやっていたわけではないし、できない日は割り切ってあきらめてきた。そんなふうにだらだらしても、続けることで意味を持って、何がしかの結果を生みだした。うん、ちょっと大げさ▼だけど、ささいだとしても悪習を長く続ければ、それが積もり積もって大きな壁になって、目指す方向にたどりつけなくなる。続けていくとはつまり、そういうこと▼だからきょうも、ちっちゃな日常活動に続ける意味を考えて、のんびりだらだら体操するのだ。（並）
関連記事:
↧
だらだら体操
↧