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鉾座、4月末閉鎖を回避 存続危機は変わらず

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 桐生市本町四丁目で桐生祇園祭の鉾(ほこ)と屋台を展示する多目的施設「あーとほーる鉾座」が、所有する本町四丁目商店街振興組合(加藤昇理事長)の経営難で存続が危ぶまれている問題で、同組合は2日までに、鉾座の電気やガス、水道を止めて4月末で閉鎖する方針を撤回した。鉾と屋台を所有する本町四丁目町会(蓮直孝町会長)の協力を得て当面、利用可能な状態で存続の道を探る。ただ、同組合が維持管理費を賄えない状況は変わらず、依然として存続の危機が続いている。

 鉾座の存続危機を受け、本町四丁目町会は4月上旬、存続に向けて協力することを同組合に伝えた。その上で、館内利用可能な状態で存続の道を探るべきだとして、4月末閉鎖を回避するよう同組合に要請した。

 閉鎖すると固定資産税の商店街事務所向け減免措置がなくなり、同組合の維持管理経費が増すこともあって、同組合は4月末で電気、ガス、水道を止めず、5月以降も当面現状のままで存続の道を探ることにした。

 本四町会の蓮町会長も「鉾座の存続に向けて地元町会として全面協力したい」と話す。同組合の加藤理事長は「厳しい状況は変わらないが、地元町会に協力いただきながら、桐生の財産である鉾と屋台の展示施設を残す方法を探りたい」としている。

 鉾座は同組合が2000年、県を通じた国からの無利子融資や、国・県・市の補助金などを活用して有料駐車場とともに整備。明治初期につくられた鉾と屋台をステージにした多目的ホールとして活用されてきた。

 しかし駐車場収入の低迷などで同組合の資金繰りが悪化。3月には国から融資の返済を迫られて有料駐車場を売却し、収入源の柱を失い自主運営を断念。4月末で電気、ガス、水道を止めて閉鎖するとしていた。
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