キノコ種菌・菌床大手の森産業(桐生市西久方町一丁目、森裕美社長)創業者の森喜作氏をモデルにしたキャラクター「ドクターモリ」が通信アプリ「LINE(ライン)」のスタンプになった。企業PRの一環で同社が発売したもので、40種類を使い分け、返信に利用できる。
ドクターモリは1984年誕生。2011年まで看板として沼田工場に取り付けられ、夜間ライトアップされて浮かび上がる特異な姿が関越自動車道を通行中の車からよく見えたことで話題になった。
LINEスタンプのアイデアは、全社員を対象に昨年催した新商品開発コンペがきっかけ。「気さくなドクターモリ」の名称で商品化した。
2日現在でダウンロード数は125件。はじめはもっぱら社員だったが、取引先などにじわじわ広がっている。使用回数は延べ6000回で利用率は比較的高い。
最も使われているのは、サングラスを掛けて親指を立てた「グッド」のポーズで、「了解」が小差で続く。マラソンの絵柄では、原木用で日本一売れる自社のシイタケ品種「にく丸」を意味する290番をゼッケンに入れ込むなど、さりげない演出も施した。
10年前には種駒のおまけにつけた携帯電話のストラップでも人気沸騰したドクターモリ。木村健彦執行役員は「販売というよりも、生産者のためを掲げた〝森喜作イズム〟からぶれない宣言が目的。古い会社ですが、こういうこともやれる会社であることを少し見せられれば」と笑った。
関連記事: