軟式野球の高円宮賜杯第36回全日本学童大会県予選(県野球連盟など主催)の決勝が4日、前橋市の敷島球場で行われた。決勝では桐生市代表の西小ファイターズが、高崎市代表の乗附ライオンズに9―2で逆転コールド勝ちし、初優勝。全国切符(8月、東京・明治神宮など)をつかんだ。西小の川井徹平監督=桐生市堤町三丁目=は、「県の代表で行かせていただくという自覚をもって、全国大会に臨みたい」と話している。
「小学生の甲子園」とも呼ばれるこの大会は、県の「学童四大大会」(日ハム杯、県選抜少年学童、全日本学童、県少年学童)のうち、唯一全国大会へとつながるため、子どもたちが最も目標としている大会。昨年は同じ大会で広沢子供会が初優勝しており、桐生勢の全国出場は2年連続となった。
西小は力投型で制球力のあるエースで主将の川井泰志=西小6年=を中心とする守りのチーム。さらに、この春から堀慶勝=同=が投手として、持ち前の負けん気で急成長。決勝では堀が投げ、初回に2点先制されても動じることなく、マウンドを守り抜いた。
打線も金井大智=東小6年=が3試合連続で本塁打を放つなど、活発だった。今大会5試合のうち、大間々東小リトルジャイアンツ(みどり)との2回戦以外は、すべてコールド勝ちした。
桐生の学童野球は、4月に県選抜少年学童軟式野球大会で菱・境野子供会野球部が優勝したばかり。子どもの野球人口が減り続ける一方で、桐生のレベルは急激に上昇。「桐生予選で優勝できれば、県でも優勝できる」と、関係者の間でうわさされる状態が続いている。
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