桐生市浜松町一丁目にある市営浜松町一丁目団地で12日午前、最上階の6階上部の外壁を覆うモルタルの一部がはがれ、下にある駐輪場付近に落下した。けが人などはなかったが、駐輪場の屋根などが大きく曲がった。
はがれ落ちたのは団地の裏手、6階通路上部の外壁を覆うモルタル。団地の住民らによると、12日午前9時半すぎ、幅約5メートル、高さ約30センチ、厚さ5センチほどのモルタルが突然、はがれ落ちたという。
「ドカンとごう音がして、外を見ると駐輪場にモルタルが散乱していた」と、住民の男性は話す。
住民からの連絡を受け、桐生市建築住宅課では管理を委託する県住宅供給公社桐生支所を通じ、駐輪場付近を立ち入り禁止にしたほか、落下したモルタルを処理。6階上部のモルタルのうち落下の危険がある部分を事前に撤去するなど、安全対策を講じた。
また、モルタルに水が浸透しないように防水工事を施すよう、業者への手配を済ませており、今後は抜本的な対策についても考えたいとしている。
浜松町一丁目団地は1973年に完成。中通り線に面しており、外壁がはがれ落ちたのはその裏手側。
同団地自治会の代表を務める男性(68)は「下に人がいれば命取りになる。しっかり対策を講じてほしい」と話していた。
関連記事: