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色彩ガイドライン作成、景観保全新ルール示す 桐生市

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 桐生ならではの歴史文化や豊かな自然が残る地域特性に応じた景観づくりを誘導しようと、桐生市は26日までに、4月施行の景観条例で新設したゾーン別の色彩制限基準について、実際の建物とその色彩などの実例を紹介し、市民や業者が必要な手続きを解説する「景観色彩ガイドライン」を作成した。市は担当課などで冊子を配布、市ホームページでも公開し、新ルールの周知を図りたい考えだ。

 市は重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)選定などを踏まえ、1994年制定の既存条例を見直し。新たな景観条例と景観計画を今年4月に施行し、市全域の建築行為に対する色彩などの新ルールを示した。

 同ルールでは市全域を、重伝建や指定文化財周辺などの「歴史」、「商業地」「沿道市街地」「住宅地」「工業地」「自然」の6景観ゾーンに区分。ゾーン別に屋根や壁面に使える基準色や推奨色などを定めた。

 基準に沿わない場合、市が勧告や変更命令、罰則も適用できるが、市に届け出が必要なのは、建築面積1000平方メートル超、高さ15メートル超など一定規模以上の建物や工作物を新築・増改築する場合に限られる。

 ガイドラインはA4判フルカラー31ページ。市内外の建築物の写真やイラストをふんだんに使い、市内の建築物や屋外広告物について、全市共通の景観形成誘導基準やゾーン別の景観形成・色彩基準などを記した。

 特にゾーン別の色彩基準については、JIS規格「マンセル表色系」を基に、屋根や壁面に使える基準色や推奨色などを明記。ゾーン内の基準に合う実際の建物の写真と色を、参考事例として紹介している。

 ガイドラインの作成部数は2000部で、このほか景観計画概要(A4判フルカラー三つ折り)と、景観条例に基づく届出の手引(同)もそれぞれ1000部、5000部作成。市都市計画課などで建築関係団体や市民に配布している。

 問い合わせは市役所新館5階の市都市計画課(電0277・46・1111、内線788)へ。
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