先月半ばのある平日の夜、ある民家が窃盗被害に遭った。桐生市の中心商店街のすぐ裏にある店舗兼住宅。家族は2階で就寝中で、犯人は1階の店舗裏のドアのガラスを壊して入ったらしい▼「現金、カード、預金通帳、免許証などがとられた。この近所で泥棒に入られた店や住宅の話は聞いていたが、まさかウチが狙われるなんて」。驚きと憤りがまじった感情で家主はそう語り、「1階に下りていって犯人と鉢合わせしなくて良かったのかもしれないが…」とも話した▼約30年前、わが家も窃盗被害に遭った。やはり夏。私たち家族は2階で就寝中で、犯人は1階のトイレの窓から侵入したようだった。地面から2メートルほどのところにあるその天窓は大きくはない。が、格子は付けておらず、二つの窓枠は外からでも外せ、大人でも入れるくらいの広さはあった。「隣家とは1メートルほどしか離れていないのに、大胆だな。まさか、ここから侵入されるとは。ごく普通の家が狙われるなんて」と思った▼その後、わが家ではトイレの窓にアルミ格子を付けた。店舗兼住宅の家主は、侵入されたドアのガラスを金網入りに替えた。センサーライトの設置も考えているという。ご用心、ご用心。(な)
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窃盗にご用心
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