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「山の日」に高まる期待 山ストールのプライレット

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 登山やキャンプなどアウトドアに最適な機能とファッション性を備えた「山ストール」の専門ブランド、プライレット(上久保匡人代表)が、故郷の桐生市に初の常設店を構えた。山を愛する人たちの間で人気が高まっている“メードイン桐生” のブランド。きょう11日の新しい祝日「山の日」を機に、上久保さん(37)は「より多くの人が山に興味を持つきっかけになるのでは」と期待。新たな情報拠点として店を強化したい考えだ。

 常設店は、桐生市東久方町一丁目の国登録文化財・旧金谷レース事務所。ベーカリーカフェ・レンガとして再生されたノコギリ屋根工場に隣接し、昭和初期に建てられた築80年以上の近代化遺産だ。

 同ブランドは相生町出身の上久保さんと同級生の生方洋之さんが2012年に設立。山での実体験をもとに「自分がほしいものを作る」「桐生や両毛の繊維技術を生かす」をキーワードに“山で使える”ストールを製造販売している。

 綿、シルク、ウールなど自然素材にこだわり、肌触りと機能性を両立。赤城山の等高線をデザインした同ブランドの代名詞「コンツアー」シリーズは、桐生織の伝統技法の一つ「風通(ふうつう)織」と呼ばれる中空構造の織り方で、通気性や速乾性に加え、空気の層を生むことで保温性も確保。13年度の県「グッドデザインぐんま商品」に選定された。

 このほかウールの防寒用ストール、たき火用マント、手ぬぐいなどの商品や、各種Tシャツや帽子など、遊び心あふれるオリジナル商品が並ぶ。

 現在は関東を中心に山用品店など約20店で取り扱っているほか、イベントでの出張販売や、アウトドア雑誌に自らモデルとして出演して宣伝してきたが、今年2月から常設店を構えて不定期営業を開始。「山の日」を機に店を強化する方針だ。

 「海の日があるのになぜ山の日がないのかとずっと思っていた」と、新しい祝日を歓迎する上久保さん。「桐生の技術を生かした山ストールは世界に通じる商品だと思っている。山の日を機に山ストールが広まり、桐生の繊維産業に注目が集まればうれしいです」と期待を膨らませる。

 営業は平日が午後1時半から銅6時まで、休日は午前11時から午後6時まで。臨時休業あり。問い合わせは上久保さん(電090・6316・1388)へ。
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