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山車・鉾・屋台シンポ、11月開催、関東6祭礼が集結

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 官民協同の“桐生祇園応援団”「桐生の文化遺産継承発信事業実行委員会」(奈良彰一委員長)は23日、桐生市役所で2016年度の第1回実行委員会を開き、11月23日に「山車・鉾(ほこ)・屋台行事」シンポジウムを開催することを決定した。桐生、高崎、栃木、本庄(埼玉県)、佐倉(千葉県)に神田(東京都)と、伝統ある祭礼行事に取り組む関東6地域の祭り関係者を招き、各祭りの特徴や抱える課題、将来展望について語り合う。また、東京大学教授で日本イコモス国内委員会の委員長を務める西村幸夫さんと、東京大学教授で祭礼文化などに詳しい木下直之さんが基調講演をする。

 桐生の文化遺産継承発信事業実行委員会は、東日本最大級の豪華な屋台や鉾を継承・発信しようと、桐生祇園祭の関係者や文化財保護・まちづくり・観光交流の有識者らで構成。3年目となる16年度も、文化庁の補助事業を活用し、本町三丁目町会が所有する屋台の車輪の修繕や、本町六丁目町会所有の屋台の襖絵(ふすまえ)修繕に取り組んでいる。

 実行委員会では、すでに実行している今年度の修繕内容を確認したほか、11月に開催予定の関東祭礼「山車・鉾・屋台行事」シンポジウムの日程や内容などについて協議、概要を決定した。11月23日午後1時から、あーとほーる鉾座で開催する予定だ。

 国では国指定重要無形民俗文化財の「山・鉾・屋台行事」33件について、ユネスコ無形文化遺産登録を目指しており、すでにユネスコ事務局に提案書を提出、今秋の審議を待つ状況。

 シンポジウムに参加する6都市の祭礼については、いずれも国の文化財指定を受けていない。委員長の奈良さんは「いずれもすばらしい祭礼。桐生の祭礼文化も国の指定を受けるに足るものだと思うので、こうしたイベントをきっかけに、文化財指定に弾みをつけたい」と話す。

 詳細については今後詰める予定。なお、文化庁の補助事業は3年が一区切りだが、実行委員会では今後も事業の継続を目指す。
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