県立桐生西高校の和太鼓部(田畑咲花=さきか=部長、部員16人、小堀敬顧問)が4日、桐生市立中央公民館市民ホールで初めての定期演奏会を開催した。ホール全体を揺るがせる太鼓の響きに、満場の観客は掛け声や手拍子で応じ、一体となって楽しんでいた。
創部11年にして初めての単独演奏会を実現した和太鼓部。今夏は地域の夏祭りや介護施設訪問を多数こなした上、国宝松本城太皷まつりへの出演で大きな自信を得てきた。
演奏会は3部構成。第1部では躍動的な「弾打」、群馬名物のイメージを勢いよく表現した「からっ風」、全身全霊を込めた力強い一打の「天地」に続いて、一人ひとりのメンバー紹介も。第2部ではゲストの「上州・境・雉子尾太皷」が登場した。
第3部は伝承芸能の曲をにぎやかに、また哀切に披露。フィナーレは松本城で演奏した思いのこもった曲で、大きな拍手を浴び、アンコールにこたえた。
桐西教諭時代に和太鼓部の前身を創った多賀谷弘孝さん(54)=伊勢崎清明高校教諭=は「すばらしい演奏技術、高校生パワーにあふれ、演出も工夫されていた。17年前とは別物ですね。ほんとにすばらしい、うれしい」と喜んでいた。
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