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桐生、1時間降水量観測史上1位

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 秋雨前線に台風13号が接近した影響で、桐生地方は7日夜に激しい雨が降り、桐生市で午後9時までの1時間にアメダス観測史上1位となる41・5ミリの降水量を記録した。この大雨でみどり市で住宅3棟が床下浸水し、わたらせ渓谷鐵道は大間々―間藤駅間の運転を見合わせた。また、同市大間々町桐原(福岡大橋の西約200メートル)の国道122号で落石の恐れがあることが分かり、8日午前11時から全面通行止めとなっている。

 前橋地方気象台は7日午後7時半、桐生、みどり両市などに大雨洪水警報を発表し、3分後、気象台と県は両市などに土砂災害警戒情報を発表した。洪水警報は8日午前0時33分に注意報に変わり、土砂災害警戒情報は午前11時20分に解除された。大雨警報は正午現在も継続されている。

 桐生市の降水量は7日が61・5ミリ、8日は午前9時現在5ミリ。うち7日午後8時からの1時間に41・5ミリの大雨を記録した。みどり市も同時間は激しい雨となり、市役所笠懸庁舎で45ミリを観測した。

 桐生市消防本部によると、午後8時台に大雨(浸水被害)に伴う出動要請が3件(笠懸町1、大間々町2)あった。

 みどり市危機管理課によると、消防が出動した3カ所のうち2カ所で3棟(笠懸町2、大間々町1)が床下浸水した。

 わ鐵は、沢入―原向駅間で線路際に土砂が流入したため、7日午後8時半から大間々―間藤駅間の運転を見合わせ、8日も始発から運転を見合わせていたが、安全が確認されたため、午後1時半までに上下線とも運転を再開した。

 台風13号は8日午前3時に東海道沖で温帯低気圧に変わり、北東に進んだ。気象台は、南から暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、県内は8日夕にかけて大気の非常に不安定な状態が続き、断続的に雷を伴った激しい雨が降る見込みで、土砂災害に厳重に警戒を呼びかけている。また低地の浸水、河川の増水、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうにも注意を呼びかけている。

 みどり市大間々町桐原(福岡大橋の西約200メートル)の国道122号は8日午前11時から全面通行止めとなっている。

 県桐生土木事務所によると、現場の斜面が高さ約15メートル、幅約7、8メートルにわたって崩れ、高さ20メートル付近にある直径約1・5メートルの石が国道に落ちる恐れがあるという。

 正午から無人航空機「ドローン」を使って状況を調査し、9日から必要な工事を始める予定だ。

 迂回(うかい)路は福岡大橋―上神梅駅付近の直線で約3キロ区間の市道で、一部区間は一方通行となっている。
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