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生糸がつなぐ、関東夏の旅 観光ガイド盛夏号発行

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 県紙「神奈川新聞」を発行する神奈川新聞社(横浜市中区、並木裕之社長)と桐生タイムス社(木村洋一社長)は15日、協業第2弾として北関東と首都圏・横浜エリアをつなぐタブロイドサイズの観光情報紙「観光ガイド2016盛夏号」を発行しました。

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 両社がそれぞれ、魅力あふれる地元情報を集め、紙面編集を担当。「生糸がつなぐ 関東・夏の旅」をテーマに、花火やまつり、グルメ情報などを盛り込み、新聞社ならではの体裁で、より親しみある紙面づくりを目指しました。

 情報紙は10万部発行。群馬・栃木・埼玉・神奈川の高速道サービスエリア、道の駅、主要観光施設に加え、横浜・鎌倉等の観光スポットにも広く配布する予定です。

《おもな内容》
◎桐生八木節まつり◎みどり市3大夏まつり◎足利夏まつり(花火大会)◎家族みんなでおでかけ=美術館・博物館・資料館・観光施設、入館券プレゼントつき=◎とっておき鉄道おでかけ情報=群馬・栃木・埼玉の各路線=◎日本遺産がつなぐ桐生と足利◎3大花火の競演=横浜・鎌倉・川崎=◎太田のまつり◎四万温泉◎上野三碑クルマ旅◎涼を求めて古都鎌倉へ◎横浜観光情報◎神奈川新聞花火大会

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マンホールカード

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 先週末は涼しかった。朝晩が快適でもう少し寝ていたいと体がいう。今週もはっきりとしない空模様がつづきそう▼国交省や全国の自治体などでつくる「下水道プラットホーム」という団体が今年4月から発行を始めた「マンホールカード」というものが人気だそうだ。ネットで検索したところヤフーオークションで引っかかった。配布場所に行けば無料で手に入るが、入札件数が2桁あるカードもあって人気を裏付けているようにも思う▼知り合いにも旅した際にマンホールのふたを写真に収めることを趣味としていて、実際にアルバムも見せてもらったから、コアなファンには「されどカード」なのだろう▼人気の高さから、8月1日から第2弾が配布される。その中にお隣・足利市のものもある。カードに採用したのは史跡足利学校がデザインされたマンホールのふた。日本遺産認定1周年のいい記念にもなると思う。配布場所も学校に近い太平記館。観光案内や土産販売などを行うスポットで、市外から多数訪れるであろう愛好家に足利をPRしちゃえというねらいもわかって楽しい▼桐生市にもオリジナルのマンホールふたがあったはず。今後、考えてみてはいかがかな。(ほ)
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“近江商人”の卵が奮闘、商業高校生が桐生中心街で行商体験

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 近江商人発祥の地の一つ、滋賀県近江八幡市の県立八幡商業高校(小島秀樹校長)の生徒28人が24日、近江商人ゆかりの地の販売実習で桐生市を初めて訪ね、市中心街で行商体験をした。“近江商人の卵”たちは暑さにもめげず住宅地をくまなく回り、事前に仕入れた特産品を売り歩く奮闘ぶり。「事前に新聞で知っていてくれた人が多くてうれしかった」「自分の店を出すという夢につなげたい」と声を弾ませていた。

 「近江商人の士官学校」と称される同校の販売実習は2013年度から、先人の精神と商売の手法を学ぶ「近江商人再生プロジェクト」と題して、全国の近江商人ゆかりの地を訪問して販売実習を行っている。

 4回目の今回は21~27日の1週間で、金沢市や新潟県長岡市、前橋市を経て初の桐生市入り。滋賀で仕入れた商品を先々で行商し、近江商人の手法「産物回し」に習って、訪問先でも商品を仕入れて売り歩く。

 来桐した生徒たちは、まず近江商人が創業した化成品商社の矢野(鑓田実社長)が桐生市本町二丁目で営む矢野園を見学。鑓田社長の講演で「有鄰」や「三方よし」など近江商人の精神が息づく経営理念を学んだ。

 その上で2、3人の班ごとに分かれ、中心街の住宅地を回って行商体験に挑戦。キャスター付き台車に積んだ近江特産の赤こんにゃくや丁字麩(ちょうじふ)など食品を中心に、約3時間かけて訪問販売した。

 池澤侑香さん(1年)と猪田鮎奈さん(同)は「他の場所では断られてばっかりだったけど、桐生は事前に(行商に来ることを)知っている人が多くて、快く買ってくれてうれしかった」と満面の笑みを浮かべた。

 生徒たちでつくる「天八商店」の社長を務める阪東拓弥さん(2年)は「近江商人の精神が群馬にも息づいていることを知ってうれしかった。今回の体験を自分の店を出すという将来の夢につなげたい」と目を輝かせた。
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ポケモンGO、まちへ 桐生・みどりでも盛り上がり

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 22日に国内での配信が始まったスマートフォン向けのゲームアプリ「ポケモンGO(ゴー)」。全国的な盛り上がりを見せる中、23、24日の週末は、桐生みどり地区の商店街や社寺境内、大学キャンパスなどでも、スマホを片手にポケモンやアイテム探しに熱中する人びとの姿が目についた。

 若い世代の反応は速い。23日午前、桐生市末広町商店街を歩く高校3年の男子2人がスマホを見つめていた。オープンキャンパスで前橋から群馬大学理工学部を訪れた、その帰り道だという。「大学キャンパスではポケモンを捕獲したが、商店街ではほとんど出現しないみたい」と話す。

 理工学部を訪れると、学生たちがあちこちでグループをつくり、スマホを手にキャンパス内を歩いている。大学院生で中国からの留学生は「22日はすごかった。多くの学生がダウンロードをして、構内を歩いていた」という。

 別の男子学生らは「22日の深夜零時に、スマホを持って構内を歩く学生が20人近くいた。構内の同窓記念会館や銅像周辺、図書館などがポケモンの出現ポイントになっているようで、見つかるとすぐに、そうした情報がSNSで共有される」という。

 ポケモンGOに熱中しているのは若者だけではない。24日夕方に伝統行事の数珠回しが行われた梅原薬師堂(桐生市梅田町一丁目)の境内にも、参列者に交じってスマホを見つめて歩き回る人の姿があった。

 近所に住む大須賀敏江さん(58)=天神町三丁目=は「さっきアプリをダウンロードしたばかり。近くにあるバトルポイントを探していたらここに来た」とにっこり。「今度はまちなかへ行ってみる」と意気込んでいた。

 ポケモンGOは、実際の風景にスマホをかざすことで、画面の中に出現するコンピューター映像のポケモンを捕獲するゲーム。プレーヤーは多様なポケモンを集めたり、ポケモンどうしを戦わせたりしてゲームを楽しむ。

 ポケモンの捕獲や飼育には道具(アイテム)が必要だが、これを入手できる場所は「ポケストップ」と呼ばれ、マクドナルドなどさまざまな場所に設定されている。

 すでに社会現象となっているポケモンGO。大学生の一人は「じらされてようやく配信されたので、爆発的に広がっている。ゲームは最初がおもしろいので、いずれ落ち着くのでは」と話す。

 群馬大学の教員は「授業中にポケモンが出現したという話もある。授業に影響が出なければいいが」と話していた。
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新しいゲームと時代

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 ポケモンGOというゲームが流行している。

 まちの中を歩きながらスマートフォンのカメラを風景にかざすと画面の中にコンピューター映像のポケットモンスターが現れるので、道具を使ってそれを捕獲する。出現するポケモンの種類は場所によって異なる。ゲームをする人は移動しながらポケモンを探しては、それを捕らえて図鑑を完成させる。捕らえたポケモンを育て、他人のポケモンと対戦させることもできるのだという。

 スマホを所有していない身なので、ゲーム自体を試したことはないのだが、先日、ゲームを楽しむ大学生たちに話を聞きながら、なんとなく昆虫採集のようなものを思い浮かべていた。

 研究の合間、気晴らしの散策ついでにゲームを楽しんでいるのだと、学生たちは話した。先行して配信が始まった米国での熱狂ぶりが映像で紹介され、日本での配信を楽しみにしていたのだという。スマホのカメラ、GPSと呼ばれる位置情報機能、地図データなどを巧みに組み合わせている点や、何より実際に自分が移動をしないとゲームが進展しないという点が、ポケモンGOの新しさではないかと、彼らは教えてくれた。

 ゲームをするには最新の基本ソフト(OS)を搭載したスマホが必要になる。集まった学生たちからは、一世代前のOSなのでアプリをダウンロードできないといった声も耳にした。ポケモンGOのために、新しいスマホに買い換えた学生もいるのだという。学生にとって、決して安くはない買い物のはずだ。

 相互交流の通信手段が発達する中、速さと“のり”のよさが重視される学生世代である。時流に乗るために、周囲とうまくつきあうために、ゲームもまたコミュニケーションの道具として巧みに利用する。キャンパスの池のほとりに集まり、スマホの画面をのぞきこみながら、「出た」「また出た」と盛り上がる学生たちの姿に、そこに加われない学生もいるのだろうと、つい想像する。つながりが重視される時代だからこそ、のれない人たちの中には、苦い思いをしている人もまたいるはずだ。

 歩きスマホで高速道路に侵入した。自転車や自動車を運転しながらゲームをして取り締まりを受けた。ゲームにまつわる事件が連日報告されている。今後私たちの周りにどのような影響が出るのか、見極めてみたい。
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青春の記録

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 「スタンドにレンズを向けないでください」。熱戦が続く高校野球を取材する中、高野連の先生から注意を受けた。敷島球場では応援席の一段下にあるエキサイティングシートから応援席の撮影は禁止という。報道のパスを示すが「一般の人には違いが分からないから。それにいまは『報道の人だから』では納得しない人がいるんだ」と苦笑いを浮かべる▼グラウンド以上に個性豊かな応援席。見ているだけでも楽しいが、樹徳の応援などは「踊らな損々」という阿波踊りと同じ気持ちになってくる。あくまで主役はグラウンドで白球を追う選手だが、応援もすでに高校野球の一部。記者としてはその熱気を伝えたいわけだが、応援団の華であるチアリーダーの盗撮が後を絶たないのだそうだ▼野球そっちのけでチアにカメラを向け、中には寝っころがって撮る人や注意しても「芸術だ」と言い張る人も。警察官を呼ぶ事態もあったそうで「応援の撮影全面禁止という話も出てくるかもしれない」と話す▼確かに「許可制」にするとしても、どこで線を引くのか難しい。が、家族まで撮影できなくなったら息苦しい▼だれもが撮影し、発信できる時代。「報道」の意味についても考えさせられた。(野)
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ながらスマホでポケモン“NO”、事故防止へ急きょ啓発

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 スマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO(ゴー)」の大流行を受け、徒歩や運転中の「ながらスマホ」による事故を防ごうと、桐生警察署は26日、桐生、みどり両市の主要4駅で注意喚起の啓発活動を行った。

 現実の風景にスマホをかざし、合成映像のポケモンを探して遊ぶ同ゲーム。22日に配信後、両市の駅前や施設などにも設定された「ポケストップ」と呼ばれるポイントに人が集まるなど社会現象となっている。このブームに伴う交通事故も各地で発生しており、問題となっている。

 同署では、徒歩や運転中にスマホの画面に夢中になると危険なことから、「ながらスマホ」に注意を呼びかけるチラシを急きょ作成。JR桐生駅構内のきりゅう市民活動推進センター「ゆい」、東武新桐生駅、上毛電鉄赤城駅、わたらせ渓谷鐵道大間々駅の4駅に計100枚配布し、目立つ場所への掲出などを依頼した。

 同署によると、両市内での事故は起きていないものの、「他の歩行者や車と衝突したり、駅のホームから転落の恐れもある」(高野博享交通係長)と注意を呼びかける。

 ゆいの角田亘運営委員長は「22日以降、桐生駅南口などにもスマホ片手に集まる人が増えている。もうすぐ桐生八木節まつりも始まるので、センターとしても危険な人への声かけなど何らかの対応をしたい」としている。
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江戸期の参詣路復活へ、根本山登山道

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 初めて来る祝日「山の日」を前に、江戸時代から信仰の山として盛んに参詣された根本山(1199メートル)の古道、沢コースを復活させようと、23日に有志が整備活動に汗を流した。登山道をふさぐ倒木を切り払ったり、迷いやすい箇所に道標を設置したり。山の日当日の8月11日には、山頂にも「根本山」の標を立てることにしている。

 旧桐生市最北、桐生川源流の根本山は、群馬と栃木両県の百名山、自然環境保全地域で、登山道は沢コースと中尾根コースがある。根本沢を遡行(そこう)して根本神社に登る参詣道には江戸末期の丁石や石祠、不動明王などの石造物、鉄はしごが残り、籠堂跡もあって、かつての隆盛ぶりがしのばれる。北限に近いシオジ(モクセイ科)の姿も美しい。しかし近年は不死熊橋上流すぐから荒れて、通る人が少なくなっていた。

 山を愛し、歴史を大切にする桐生山岳会(吉田勝利会長)のOBたちと、地元の梅田町五丁目町会(石島万三町会長)がつくったのが「根本山瑞雲(ずいうん)倶楽部」。富士山の頂から見えた瑞雲たなびく山が根本山だったという由緒にちなむ名称で、長年かけて丁石や石造物を調査して歴史遺産の復活を願う人もいる。

 当日は緑が煙るような霧雨様だったが、登山口に立てる看板や沢コース20カ所の道標、チェーンソーやナタを用意して、呼び掛けに応じた人たち約30人が担ぎ上げて、沢を渡ったり高巻きしたり、山中に設置して回った。イワタバコやヤマユリの花が疲れを癒やすようだった。

 倶楽部の会長をつとめる石島町会長は、地元愛に加え「最近は迷子になる人やけがをする人も。携帯電話も圏外なので、安全に山を楽しむためにも必要です」と話す。

 初めての「山の日」には午前8時に三境林道入り口駐車場に集合、山名を記した看板などを持ち上げて立て、祝う予定にしている。
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梅雨明け間近

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 関東甲信地方の大半はあすもしくはあさってから「曇り時々晴れ」の日が続く見込みで、いずれの気象予報士も「早ければあす、遅くとも今週末までには梅雨明けが発表されるでしょう」と予報する▼6月5日の梅雨入りからしばらくは少雨が続き、空梅雨傾向にあったから早めの梅雨明けを期待させたが、どっこい、きょうで53日の長梅雨となってしまった。ちなみに1951(昭和26)年から昨年までの65年間のうち、関東甲信地方で梅雨明けが7月28日以降になったのは6回しかないという▼梅雨明けが近いとはいえ、向こう1週間は湿った空気の影響で雲が広がりやすく、雨の降る所があるという。特に群馬、栃木両県は「曇り時々晴れ」の日は31日のみ。他の1都6県も含めて最高気温は32~33度の見込みで、梅雨が明けても夏らしくない日が続くという▼しかし、最新の3カ月予報によると、立秋(8月7日)以降の残暑は厳しくなりそうだという。特に9月は異常気象をもたらす「ラニーニャ現象」の影響で平年より高い確率が50%と酷暑が見込まれており、8月と10月も平年並みか高い確率ともに40%の見込みだ。例年になく熱中症予防対策は長期戦になりそうだ。(ま)
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相模原事件、桐生でも衝撃走る

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 19人が死亡し26人が重軽傷を負った相模原市の障害者施設殺傷事件を受けて、桐生市川内町五丁目の障害者福祉施設「桐生みやま園」の関係者も衝撃を受けている。硬い声で「(容疑者に対して)理解に苦しむ」「二度とあってはならないこと」と話す同園の職員。園では急きょ、侵入者対策として防犯カメラの設置を検討し、夜勤職員らに防犯ブザー携帯の徹底を再度周知するなど対応に追われている。

 障害を持つ人たちの日常生活支援や作業訓練などを行う同園。利用者の居住施設として、みつみね寮(利用者30人)、ねもと北寮(同25人)、ねもと南寮(同25人)がある。

 現在、ねもと北・南寮には、急病対応や事故防止など利用者の安全を守るため、寮内に「見守りカメラ」を設置しているが、外部からの侵入者対策のカメラはない。同園では、神奈川県での殺傷事件を受け、門や敷地の境、玄関などに防犯カメラの導入を進める方針だ。山田弘義園長は「これまでも防犯カメラ導入案はあったが、前倒しで設置を検討していく」という。

 事件を受けて同園は26、27日朝に会議を持ち、職員の防犯意識を再確認。施設内の防犯ベルや119番直通ベルの位置、消火器の場所、使用方法などを改めて徹底した。

 「防犯ベルを使える利用者にも再度周知していく」と話すのは、今年4月までの約10年間、居住寮の寮長を務めていた藍澤智子さん。容疑者が元職員と聞き「重く受け止めている。私たちは障害を持つ人たちとともに暮らしている気持ち。なるべく寄り添えるよう、専門職として日々学んでいる。犯人の気持ちは全く理解できない」と話した。
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祖父の首絞め死なす、中3少女を逮捕 みどり市

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 同居する祖父(76)の首を絞めて殺そうとしたとして、桐生署は26日、殺人未遂の疑いで、みどり市の中学3年の女子生徒(14)を緊急逮捕した。祖父は病院で死亡が確認され、同署は容疑を殺人に切り替えて詳しい動機などを調べている。

 同署によると、少女は同日午後2時50分ごろ、同市の自宅で祖父の首をコードのようなひもで絞めて殺害しようとした疑い。少女は容疑を認め、「祖父から生活態度でよく注意され、日ごろから仲が悪かった。ラジオのコードで首を絞めて殺そうと思った」と供述しているという。

 少女は同3時10分ごろ、同署に「人を殺しました」と通報し、駆けつけた署員が部屋で首にひもが巻かれて意識のない状態で倒れている祖父を見つけた。

 少女は祖父のほか、祖母、伯父、母親、弟と6人暮らしで、事件当時は祖母も自宅にいた。

 同署には昨年夏から秋にかけて、少女や母親から祖父との口論などのトラブルで数回相談があり、その都度対応したという。

 同市教委は事件を受け、「非常に驚いている。このようなことが起きてしまい残念だ。学校や保護者、同じ学校に通う生徒へのケアなどの対応を検討したい」とコメントした。

 また、少女が通う学校長は「一生懸命に明るく学校生活を送っていただけに、ただただ驚いている」とし、「本人から家庭内の問題で相談を受けたことはない」という。27日午後に緊急の保護者会を開催するほか、生徒には登校日に話をする方針だ。
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雪国の気炎

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 東京オリンピックの聖火台に火焔型土器を―という運動がある。新潟県唯一の国宝で、激しく渦巻く強い情念を思わせるような土器は「縄文雪炎(ゆきほむら)」とも称される。日本文化の源流であり、聖火台がどこになるかはさておき、世界中の注視を浴びる祭典のシンボルにふさわしい、かもしれない▼十日町市博物館が常設展示する。国宝に指定されたのは928点もの笹山遺跡出土品で、立体的な造形美に優れた有名な一点だけではないのだ。さらに信濃川流域にはすぐれた土器群が発掘されて、60件の構成資産で今春、日本遺産に認定された▼タイトルは「『なんだ、コレは!』信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化」。「なんだ、コレは!」とは、原始の芸術性の発見者、岡本太郎の言葉という。博物館のジオラマではアンギンを着て耳飾りや首飾り、足ひもで魔除けをした女性が粘土を成形していた▼耳飾りは桐生の千網谷戸遺跡出土品に及ばずシンプルだが、苧麻を気の遠くなる手間暇で布に編むアンギンが残ったのは、この地のみ。技術は今に伝承され、子ども向けの体験会もある▼きちんとした収蔵庫と学芸員と展示施設と市民の支援があれば、地域固有の知恵が生かされる。(流)
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「旨い豆腐」全国へ、とうふ工房「味華」

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 第2回「日本一旨(うま)い豆腐を決める」品評会の関東地区予選で、とうふ工房「味華」(桐生市仲町二丁目)の豆腐が「木綿豆腐の部」と「絹ごし豆腐の部」でそれぞれ銀賞に輝いた。10月に熊本県で開かれる全国大会に出場し、日本一を目指すという。味華は今回初参加。レベルの高い関東予選での高評価に、豆腐をつくる小林鋼平さん(33)は「自信になる。全国でも上位を目指す」と話している。

 昨年始まった豆腐日本一を決める品評会。関東地区予選会(全豆連・関豆ブロック協議会主催)は24日、東京都台東区のホテルパークサイドで行われた。

 対象は「木綿豆腐」「絹ごし」「寄せ/おぼろ豆腐」「充填(じゅうてん)豆腐」の4部門で競われ、関東1都6県と静岡、新潟を含めた9都県の62事業所が計142点の豆腐をエントリーした。

 味華は、普段から限定販売している商品である「幻の極上 木綿豆腐」と「幻の極 絹ごし豆腐」を、それぞれ木綿豆腐の部と絹ごし豆腐の部でエントリー。甘みのある片品産の大白大豆をはじめ、地元の素材でつくった看板商品である。

 品評会では、料理研究家やフードアナリスト、大学教員をはじめ、食品衛生協会、JA全農、三越伊勢丹といった各方面の24人が審査を行い、各部門ごとに上位3位までを決めた。

 結果、木綿豆腐の部(41点参加)で「幻の極上 木綿豆腐」が、絹ごし豆腐の部(44点参加)で「幻の極 絹ごし豆腐」が、いずれも2位に当たる銀賞を受賞。上位3位までに与えられる全国大会出場の権利を獲得した。

 小林さんは「父(光男さん)とつくった豆腐。これまでアドバイスをいただいた豆腐店や、材料を提供してくれる農家のみなさんにも、いい結果が報告できた」と喜びを語っている。
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書記長ら3人減給処分、みどり市

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 みどり市は28日午前、参院選の期日前投票所で1日に発生した投票用紙の交付ミスに対し、当日の投票事務に関わった男性職員ら3人に減給の懲戒処分を行ったと発表した。

 処分は27日付で、長澤俊江・市選管委員長と石原条市長の連名で行った。選管から任命辞令を受けて選挙事務を統括する書記長(52)=総務部課長=を減給10%1カ月、ミスを起こした市役所大間々庁舎の期日前投票所で当日の投票管理者だった産業観光部課長(56)を同10%2カ月、投票管理者の職務代理者だった都市建設部の課長補佐(47)を同10%1カ月とした。

 これに加え、当日の期日前投票所の設置に関わった職員2人には長澤委員長名で文書による厳重注意を行ったほか、同投票所の受け付け事務に関わった職員3人には石原市長から口頭注意を行った。

 長澤委員長と石原市長は処分に当たり「有権者の投票の意思を選挙に反映できなかったことは重く受け止め、深くおわび申し上げます。再発防止に取り組み市民の信頼回復に努めます」とのコメントを出した。

 ミスは参院選期間中の1日、大間々庁舎の期日前投票所で、計59人の有権者に選挙区と比例代表の投票用紙を取り違えて交付したもの。この日60番目に訪れた有権者がミスに気付き、直前の有権者の比例用の投票用紙から正常に交付された。このミスで、最大59人の選挙区選挙と58人の比例選挙の投票が無効になった可能性が高い。
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社会の欠陥を見つめる

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 吉川英治文化賞受賞者(1976年)の鈴木セイさんには生涯掲げ続けた理念があった。「社会の欠陥を見つめる」である。

 「日本に医療へき地があるとすればそれは重症心身障害者施設です」と68年、榛名山麓にはんなさわらび学園を開設した。

 桐生市境野町出身。女学校を卒業後、結核を患う女工の境遇に心を砕き、クリスチャンの彼女は保養所開設を決意する。

 桐生で実現したかったが、それがかなわず、榛名町へ。38年のことだ。活動を後押ししてくれた桐生人は多い。保養所の役割を正しく周知してもらうための巡回にいつも同行し、検診を受け持ってくれたのが桐生の医師前原勝樹さんである。そして戦後、スウェーデンの福祉施設で重症障害児に出会い、新たに進むべき道として学園創設を志したセイさんを応援してくれたのも同郷の医師たちだった。

 セイさんのお話を伺うために、記者が学園を訪ねた時期は世がバブル景気へ向かい始めたころである。だれもが先を急ぎ、浮き足立っていたあのころに、セイさんは落ち着いた物腰で「せっかくだから、きょうはゆっくり子どもたちと触れ合ってくださいな」と、入所者のもとに案内してくれ、一緒に食事をする時間も用意してくれた。

 隣にきたのは車いすの子。スプーンは使えるのだが、口に運んでくる途中で口が先に閉じてしまい、自分では何度やってもこぼれてしまう。「介護はどうしても必要です。でも、彼らの必死に生きようとするこの姿こそが、私たちに大切なことを教えてくれているんですよ」と。

 寝たきりで何の感情も示さないような子の顔が家族がきたとたんに変化する。医学では説明できない物語がここにはたくさんあるのだと、ほぼ一日、いろいろ伺った話がきのうのことのように思い出されるのである。

 私たちはいまも日々、障害を持つ人から多くのことを学んでいる。みどり市の重症児者施設を「希望の家」と名づけた故矢野亨さんの精神を知れば、それに心から共感し、これは万人の思いだと信じることもできた。

 相模原市の障害者施設で26日に起きた殺傷事件に接し、戦慄し、揺れているのは私たちのその心だ。あまりに身勝手な動機と気の毒な被害者と家族。だからこそセイさんの言葉を思う。

 容疑者の凶行を未然に止められなかった社会の中に、きっと見据えるべきものがある。
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孵化

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 なんだかんだで車の故障が直るまで、会社まで毎日、雨の日も晴れた日も歩いて通っていたわけだが、そのうち、あまり見慣れない人たちとすれ違うようになった。手にはスマートフォン。なるほど、ポケモンGOが配信されたのか▼比較的若い人たちである。一人だったりグループだったりカップルだったり親子だったり。昼も夜も真夜中も、大通りも路地裏も、歩きでも車でもバイクでも自転車でも▼ネットではすでに「ピークは越えた」とか「やり込むほど熱中できない」とか、ネガティブな話題も出ているようだ。全部で142種という数字はけっして多くはないし、「爆発的人気」の言葉に飛びついた人たちもいると思えば、そんな見方が出ても不思議ではない▼かといって面白くないわけではないだろうし、これから改良されていくのだろうから、初期配信だけで判断できるものでもない。早々に「しょせんは…」なんて冷めた見方をする必要もない▼単純に考えても、ふだん人通りのないような場所に人の動きを生み出した。それは強いパワーだ。この力を、どこがどう生かせるか。自治体なら、どうまちおこしにつなげるかとか▼いわば、まだ卵。うまく孵化できるといいなと思う。(篤)
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新里で大麻草組織的栽培か、地元含む男女7人逮捕

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 桐生市新里町赤城山の空き家などで大麻草を売る目的で栽培するなどしたとして、県警組織犯罪対策2課と桐生署は28日、大麻取締法違反(営利目的栽培・所持)の疑いで、桐生市の男を含む群馬、埼玉、栃木3県の男女7人を逮捕したと発表した。県警は組織的に栽培していたとみて、7人の関係性や密売先などについて調べている。

 逮捕されたのは熊谷市戸出の会社員本間真介(32)、同市上之の自称音楽プロデューサー草間英明(48)、高崎市箕郷町の保育士今井杏菜(29)、足利市田中町の飲食店従業員内田雄一(28)、太田市内ケ島町の無職澁澤陽二(30)、熊谷市戸出の会社員松島優利枝(25)、桐生市新里町の大工菅原亮(36)の各容疑者。

 逮捕容疑はいずれも27日、本間、草間、今井、内田各容疑者は共謀し、桐生市新里町の空き家で大麻草23本を、内田、澁澤両容疑者は共謀し、内田容疑者の自宅マンションで大麻草31本をそれぞれ売る目的で栽培した疑い。また本間、松島、菅原各容疑者は自宅で大麻草を所持した疑い。

 同署によると、菅原容疑者以外の6人は容疑を否認。今年2月中旬、新里町の空き家周辺住民から「1カ月前から見知らぬ男が出入りしている」と駐在所に情報提供があり捜査を進めていた。
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風変わりな本屋さん一堂に、1、2日に「夏のボンッまつり」

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 県内ゆかりの一風変わった書店が一堂に会して小出版社を中心にお気に入りの新刊や古本を販売する「夏のボンッまつり」が8月1日と2日、桐生市仲町三丁目の伊東屋珈琲2号店で開かれる。本町一丁目の旧早政織物工場で週1日だけミニ書店を営む地図デザイナー齋藤直己さん(38)=宮本町四丁目=が、本好き仲間を募って実現した初企画。齋藤さんは「知らない本と出合う楽しさにわくわくしてもらえたら」と来場を心待ちにしている。

 桐生市出身の齋藤さんは、デザイン事務所や出版社勤務を経て8年前に京都で独立。3年前に帰桐して本町一丁目に事務所を構え、全国の出版社から注文を受けて雑誌や書籍の地図を制作する仕事をしている。

 約1年半前に始めたミニ書店「ふやふや堂」は、特色ある本作りをする小出版社を中心にお気に入りの本が約400タイトル並ぶ。定期市出店に加え、毎週金曜日の正午から午後6時まで営業している。

 今回のイベントには「ふやふや堂」をはじめ、お気に入りの古本を雑貨店やカフェに卸す「suiran」(前橋市)、定期市などで販売する「百千鳥」(埼玉県熊谷市)、趣旨に賛同した京都市の名物古本店「ホホホ座」「100000t」の計5店が、1000冊以上の新刊や古本、絵本などを出品予定だ。

 さらに、グラフィックデザイナーや貼り絵作家、イラストレーター、カメラマンなど、出店者ゆかりのクリエーター6人もブースを設けて参加予定。お気に入りの本や作品の販売やワークショップ、似顔絵描きなどを来場者に楽しんでもらう。

 齋藤さんは「スマホなどを通じて自分の世界に閉じこもりがちな今だからこそ、一風変わった知らない本と出合うことで世界が広がる楽しさを感じてもらえたらうれしい。わくわくする場にしたい」と意気込んでいる。

 開催時間は両日とも午前10時から午後7時まで。場所は桐生ガス本社前通りを約100メートル南下した伊東屋珈琲2号店2階(仲町三丁目15の20、電0277・46・7878)。問い合わせは、ふやふや堂(本町一丁目4の13マップデザイン研究室内、電0277・32・3407)へ。
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企画旅行「上田城真田丸大河ドラマ館と万座温泉」参加者を募集

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 桐生タイムス社とみにむ(本社足利市、「渡良瀬通信」発行)、TTRツアーは、万座温泉の宿泊プラン「上田城真田丸大河ドラマ館と万座温泉旅行」を共同で企画、参加者を募ります。海抜1800メートルの高原を一望する湯をゆったりと楽しみ、真田ゆかりの地と施設をめぐる2日間のバスの旅です。

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【日程】9月24日(土)~同25日(日)の1泊2日
【宿泊】万座プリンスホテル
【内容】鬼押し出し園見学~万座温泉滞在~国道144号(真田街道)を通って真田歴史館~上田城~真田丸大河ドラマ館~帰路
【募集人員】36人
【参加費】2人一室で1人2万6500円(1人で参加の場合、3万1500円)
【問い合わせ・申し込み】TTRツアー=電0277・20・8411
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データで見る桐生

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 火曜日の本紙12面で毎月最終週、桐生商工会議所との協業で「データで見る桐生」という企画を展開中だ。会員の販路支援のために同会議所が導入した商圏分析ツールを活用し、桐生市やみどり市の傾向をさまざまな切り口から数値で「見える化」している▼まちをみる指標には、例えば国勢調査や工業・商業統計、あるいは公示地価など既に多種多彩なものがあるのだが、地域内をより小さなエリアに区切って傾向をみたり、消費をもっと詳細に分析できたりしたらユニークなものになるのではと考えていた▼ツールの本来の用途はマーケティングだが応用すれば思い描いていたような記事が書けるのではないかと打診させていただいた。事務局にお手数をおかけしながら、世帯平均の酒類購入額や年収、戸建て住宅の平均面積といったテーマでまとめてきた▼官公庁や自治体の指標だけでなく、民間のビッグデータも利用でき、よりリアルな分析が可能だ。何をお題目にするか毎回悩むがなるべく関心を寄せてもらえるテーマを選び続けていきたい▼マーケティングで上手に活用すれば、大きな効果を生む可能性があるのはもちろん。販路開拓に役立てる事業所の拡大にもつながるといい。(
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