桐生市内の交通死亡事故ゼロの日がもうすぐ連続500日に達する。もちろん、1953(昭和28)年に統計を取り始めてからの最長だ▼県内や全国では交通事故死者の約半数を高齢者が占めるが、市内ではおととし12月以降、高齢者の交通死亡事故は発生しておらず、もうすぐ連続700日に達する。このことが前述の大きな要素になっているのは言うまでもない▼先日の同市交通安全推進大会でも、このことに触れ、さらに記録を伸ばすための呼びかけや対策が示された。一つには夜間の事故防止に有効な反射材やハイビーム(上向きライト)などの活用であり、もう一つは高齢者教室などに参加しない高齢者への呼びかけだ▼夜間、自分から車のライトが見えても、車側から歩行者や自転車が見えているとは限らない。反射材は自分の存在を早めにドライバーに知らせることができ、事故防止につながる。広い視界を確保できるハイビームは道交法で対向車や先行車がいないときの使用を原則としている。また高齢者への呼びかけの強化は、こうした対策で事故に遭わない、起こさないために重要なことである▼「夜間は光が命を守る」と言っても過言ではあるまい。(ま)
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