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父への思い

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 「お父さん、私はあなたが嫌いでした」。大間々東中3年の板橋真尋さんは、みどり市連合婦人会が募集した今年の「父の日作文」をこう書きだした。理由は分からないが、とにかく嫌い。きっと父も気づいている▼だが、受験の不安に悩んでいるとき、救ってくれたのは父の一言だった。「おまえが決めた場所ならどこであろうと全力で応援する」。一番ほしい言葉だった。そっけなく返事した後、部屋で泣いた。そして気付く。「お父さんは一番の理解者だ。(中略)私が嫌いなのはお父さんではなく、自分なのではないか」▼「私は自分がしてしまった大きな間違いをこれからたっぷり時間をかけ、大きな愛で返したい」「『おまえが私の子で良かった』そう言わせます」。そう結んだ真尋さんは、作文の中で成長した。目頭を押さえつつ、同じく娘の父親として、真尋さんのお父さんが少しうらやましくも感じた▼ほかにも、父と同じ陸上選手を夢見る男の子や、ダムの渇水対策に苦労する父を思い「雨はいやだけど、お父さんが喜ぶのでちょっとうれしい」と書いた女の子など、父への愛にあふれる優秀作品27点が19日の「群馬県父の日大会」に市代表で応募された。全員に1等をあげたい。(
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