当地の山々も紅葉の美しい季節を迎えた。日照不足などの影響で色づきが心配されたが、時期がくればちゃんとそうなる、自然の営みに改めて驚く▼きのう訪れた、みどり市大間々町小平地区も夏の山とは打って変わり、絵のように染まっていた。訪れたのはその景色が目当てではない。秋の観光の目玉にしようと、5年近く前に地元住民らが小平の里に植えたモミジがきれいだという連絡をもらったからである▼春から夏にかけては鍾乳洞や親水公園、キャンプ場などを利用する家族連れなどでにぎわい、冬は約600本のロウバイが咲き誇るが、秋はこれといった資源がなく観光客がめっきり少なくなる。このため、「紅葉狩りが楽しめれば秋の観光客が増え、地域の活性化につながるのでは」と計画したところ、有志が苗木約200本を無償提供してくれたのだという▼植えた苗木はモミジの代表種であるイロハモミジ。成長すると樹高は10メートル以上になり、10月から12月に黄褐色から鮮やかな紅色に紅葉して散る。現在の樹高は3メートルほどとなり、存在感を示しつつある。あと数年もすれば期待どおりの「紅葉の里」になるかもしれない。紹介できる日が楽しみだ。(ま)
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紅葉の里づくり
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