2年前の冬の県民交通安全運動の最終日。夜明け前の午前6時ごろ、信号機のない交差点付近で、犬の散歩途中だった高齢女性が歩いて道路を横断中、出勤途中だった男性の車にはねられ、帰らぬ人となった▼夜間に交通事故に遭わない、起こさないために、歩行者には自分の存在をアピールする反射材の着用が、ドライバーにも、夜間の横断死亡事故の9割以上がロービーム(すれ違い用前照灯)という実態から、照射距離がロービームの2倍以上となるハイビーム(走行用前照灯)の使用が叫ばれている▼実際、反射材の着用者は増えつつあるものの、その割合はまだ低い。反射材を着用しないで暗闇の道路を横断している人を見つけ、減速することもままあり、せめて白系など明るい色の服装であればと思うこともある▼ハイビームも、先行車や対向車があるときは使用を控えなければならず、市街地では深夜でもこまめに切り替えなければならない現実もある。が、ハイビームを使用できる場所で使用していれば防げる事故もあるかもしれないのも確かだ▼桐生警察署管内の高齢者の交通死亡事故のない日が11日で丸2年となる。きょうを含めあと5日と迫った。(ま)
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