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Channel: ウェブ桐生タイムス
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チャンスで1本

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 市内のスーパーで「あっピコ太郎だ」「彦太郎かい」「ピコ太郎だよぅ」「えっ彦太郎?」という孫と祖母の会話がほほ笑ましかった今年、リオ五輪での活躍や邦画アニメのヒットなど楽しい話題も多かったように思う▼地元の話題では、学童野球チームの子どもたちの成長ぶりが印象的だった。4チームが県大会を総なめにしたが、すごいのは結果ではなく、どのチームも必ず好機で打ったことだ。「ここで打ったら漫画かドラマか」と思ってカメラを構えていると、まったく緊張を感じさせずスコーンと打って逆転サヨナラ。そんな場面を何度も見た。たとえ大差で負けた試合であっても、堂々とチャンスで打って一矢報いた。コメントをもらう子どもたちの成長ぶりも頼もしかった。きっとこうした思い出を自信に育ち、明るい未来を担ってくれるだろう▼その人に与えられるチャンスというのは毎回常に一度きり、その場限りのものだ。私事では今年、サポート役として壇上にあがる機会を得たが、1回きりの本番で失敗をしてしまい、主役の子にすまない思いをした。一度きりのチャンスに十分な力を発揮することがいかに難しいことか。今年、その成功を手中にしたすべての人に乾杯を。(里)
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