みどり市は23日、市制施行10周年記念事業として、郷土菓子「花ぱん」を並べてギネス世界記録に挑戦するイベントを開く。桐生大学グリーンアリーナ(同市笠懸町阿左美)内に花ぱんを3万個並べ、「最も長いケーキの列」としてギネスブック登録をめざす。
花ぱんは小麦粉と卵、砂糖を材料にした焼き菓子で、桐生市本町二丁目で1848(嘉永元)年創業の「小松屋本店」(閉店)がルーツ。現在は、本店の分家として96(明治29)年に創業した本町四丁目の「小松屋」が120年にわたり味を守っているほか、近隣の十数店でも製造販売され、桐生名物として定着している。
みどり市大間々町の「こまつ屋」は昭和初期に本店から独立し、市が認証する「みどり市ブランド」商品として花ぱんを広めている。イベントに向け、同店など大間々町内の和菓子店でつくるみどり市菓子工業組合(松嶋一郎組合長)の5店が計3万個の花ぱんを用意する。
当日は、約350脚のテーブル上で花ぱんを一列に並べて記録をめざす。ギネス公式サイトによると、現在の世界記録は2014年に英国で出された1604・75メートル(ケーキ2万6746個)で、これを上回る1700メートルが目標だ。
市と同じ“10歳”の学年である小学5年生のうち約100人が中心となって並べるほか、一般参加のコーナーも設ける。ギネスワールドレコーズジャパン(東京)の公式認定員が審査し、成功すればその場で世界記録に認定される。終了後は参加者に花ぱんを無料配布する。
午前9時に記録挑戦を開始し、同10時半をめどに作業終了。同11時に結果発表、同11時半に無料配布の予定。参加希望者は上履き持参。問い合わせは市企画課(電0277・76・0962)へ。
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