インターネットと人工知能(AI)の急速な進化に伴い、私たちの仕事のあり方が遠からず日に大きく変わるといわれている▼蒸気機関、電力、自動化に続く第4次産業革命を意味する言葉「インダストリー4・0」がキーワードだ。近未来の産業の姿と田舎との関連性はまだ薄いように思われるが、過去の産業革命がそうであったように、また、グローバル化で世界中がつながる現代であればなおさら、影響が即座に及ぶのは不可避だろう。実際、当地でも見据えた動きが顕在化している▼繊維ベンチャーのフクルは、まさにこの考え方を導入したビジネスモデルを構築し、三越伊勢丹との協業を実現するなど業界で脚光を浴びる。自動車部品大手のミツバも画像認証で認識した部品の違いに基づき、異なる作業をこなすロボットを自前で開発済み。将来はデータと設備とを連動させた生産性の向上を構想する▼新聞もまた、この流れと決して無縁ではない。米国では既にAIが記事の執筆を始めており、データの分析などは人より優れるとされる。どの業界でも「人間だからできる仕事」がこの先問われてくる。念頭に置いた資質向上を各々が図っていかねばなるまい。(悠)
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