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10年ぶりル・サロン展入選、新井清さんパステル画で初

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 桐生市相生町在住の新井清さん(80)が、2月にフランスのパリで開かれる国際公募展「第227回ル・サロン展」(フランス芸術家協会主催)で10年ぶりに6回目の入選を果たした。入選作「外出から帰って」(F10)はパステル画で、パステル画での入選は初めて。新井さんは「新しい挑戦が認められてうれしい」と喜んでいる。

 新井さんは旧藪塚本町出身。2002年から11年まで太陽美術協会に出展。08年に八王子から青年期を過ごした桐生へ移住し、創作に励むほか、桜木西公民館の絵画サークル「パステル会」の講師も務めてきた。

 1667年から続く世界最古の歴史ある展覧会「ル・サロン展」には03~07年に水彩画で入選。今回、10年ぶりの挑戦を決めたのは一昨年、病気で手術し、入院生活を経験したことから。8月に退院した時、「絵を描きたいという思いが募った。描くならば思い切ってル・サロンに挑戦してみようと考えた」と振り返る。

 約半年かけて描いた入選作は外出から帰り、木のいすにかけたジーンズ地のシャツが「絵になるな」と思い、黒のベレー帽を加えて描いたもの。「お気に入りの一着」というシャツの太いドレープ(ひだ)を大胆に表現した。

力を振り絞って

 板の間にひざをつき、指でこすって色をのばし、こん身の力を振り絞って仕上げたパステル画について「全力で描かなければ人を感動させることはできないからね」と語る新井さん。入選の知らせは「本当にうれしかった」と笑顔をみせ、「絵を描くのはつらいし、大変。それでも好きなことだから。一生描いていきたい」と話していた。
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