約50万人の人出でにぎわう8月の桐生八木節まつりの熱狂を、東武鉄道で桐生と直結する東京・浅草の興行街で再現しよう─。そんなユニークな取り組みに桐生市が初挑戦する。29日には、浅草六区が街ぐるみで開く週末路上カフェの目玉として、桐生市派遣の桐生八木節選抜チームが演奏と踊りを披露する。同市観光交流課は「外国人観光客も多い浅草で、桐生観光の魅力を発信したい。飛び入り参加も大歓迎。ぜひ今後につなげたい」と意気込んでいる。
浅草六区(台東区)は浅草寺の西側に位置し、かつて東京最大の興行街として繁栄。萩本欽一さんやビートたけしさんらを輩出した。現在は浅草の西の玄関口として、外国人が多く訪れる浅草観光の拠点となっている。
今年度からは地元商店街が、街全体を劇場に見立てた社会実験を開始。週末の路上にイベントが楽しめるステージや休憩スペースを設け、オープンカフェを常設できる「国家戦略特区」の早期認定を目指している。
そのイベントの目玉の一つとして上演されるのが桐生八木節。3日間で約50万人が集まる同市最大のイベント・桐生八木節まつりの熱狂を浅草六区興行街で再現する。同市主催の県外での八木節上演は初めてという。
桐生八木節愛好団体でつくる桐生八木節連絡協議会(阿部建治会長)の選抜チームが演奏を、同市認定の桐生八木節キャンペーンスタッフが踊りを担当。八木節愛好者の飛び入り参加も歓迎している。
上演は29日午後2時から同8時まで、浅草六区内にある地方の名産店を集めた商業施設「まるごとにっぽん」付近で。桐生八木節上演のほか、桐生市関係者による物産販売や桐生観光のPRなども行われる予定だ。
問い合わせは同市観光交流課(電0277・46・1111、内線366)へ。
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